犠牲者①
部屋へと戻る道中
話し声が聞こえてくる
『演習で死者が出たらしい』
『嘘だろ?』
『生徒達が移動中、何者かに襲われたと報告が入った』
『襲撃者を対処するにあたり5名の死者が出てしまったようだ。
内
生徒4名
教官1名
『非常事態だな。生徒ならまだわかるが教官までもとは、、、
となると相手はかなりの手練かもな』
まさか犠牲となった生徒の中に俺は含まれていないよな?
デコイの性能はとても便利なのだが、リンクさせない限り痛みや視野まで共有することはできない
先ほどからリンクを試みているのだが、繋がらない
もしかすると、、、
もし仮に犠牲者の1人が俺だった場合、かなり厄介なことになってしまうだろう
盗み聞きしている場合ではないかもしれない
嫌な予感からか胸をギュッと締め付けられる
そんな感覚が襲ってくる
あらかじめ演習のルートは資料で連携されており、目を通しているためルートはある程度把握している
俺はすぐに服を着替えて外へと向かう
教官が複数名乗った車を見つける
車内の様子を遠目から見たところ、皆鋭い目つきで乗車していたことからも状況は深刻なようだ
車内には椎名 誠の姿もあり、学校側は事態をすぐに収束させるつもりのようだ
椎名 誠は教官の中でも5本の指に入る強さを保持している
彼が現場に赴けば大抵のことは即時解決するだろう
俺は彼らに見つからないよう発信機を車へと装着する
発信機から発せられる信号をレーダーで拾い
おおよその位置を特定
どうやら車は山岳地帯に向かっていると思われる
車を追尾して30分が経過、車は既に停車したようだ
俺も少し遅れてその場所へと合流する
俺が気配を隠し、近寄るとシートで覆い隠され空間が存在していた




