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点呼

『アイツまたビリだってさ!』



『アイツ以上にビリがお似合いなやつは他にいないだろw」


『俺はあーはなりたくないな』


そんな囁き声、、いや俺にわざわざ聞こえるような声量で話してているのがわかる


俺は教官の指示通り(最下位の罰ゲーム)


・腕立て伏せ1万回

・80kgの錘を身体に装着しながら校庭を200周を行うため校庭へと向かう


全てを終えたのは就寝時間ギリギリで点呼までに戻らなければまた罰則が追加されてしまう


それだけは避けたいため全力で就寝部屋へと

向かう


自身部屋の扉に手をかけ扉を開けようとするのだが、開かない、、、


もう数秒もすれば教官がこの部屋へやってきて点呼を始めてしまう

それまでに戻らなければ、先程与えられた罰則よりも重いものが課せられてしまう


教官の部屋は廊下の奥に設置されており、1番近い部屋から順に生徒達の点呼を開始する

俺の部屋は奥から6つ目の場所に設置されている


廊下に設置されている電気も消灯に合わせて消されており

点呼が現在、どこまで進んでいるか把握する事が出来ない


その数秒後、自身の部屋から1番近い部屋の扉が開閉され、残す時間がわずかであることを肌で感じる


暗がりで視認する事が難しいが

教官の成宮が隣の部屋からこちらへ向かってくるのを気配で感じる


「羅星のやつ、今頃部屋に入れず泣いてるんじゃないか?!!w」


「面白すぎwwまたヤバ目の罰則喰らうんだろうなw」


「流石にやりすぎなんじゃないか?バレたら俺達まで怒られるぜ?」


同室の佐藤、木頭、金井の声が扉越しに聞こえてくる


扉に鍵をかけたのはこの3人で間違いないだろう


教官の成宮は6番目の部屋へとノックをする

「点呼に来た。入るぞ」


「こんばんわ!成宮教官!」

教官が来るなり、柔らかな表情で椎名を部屋へと迎え入れる佐藤



佐藤から発せられる表情はとても俺を部屋に入れないようにした人間の1人とは思えない



「点呼をとる」

6人部屋である俺達は5人目まで点呼が完了する

最後に残るは羅星


「羅星 羽波美」


「羅星 羽波美いるのか?」


1度、2度と点呼に応じない状況を見て

佐藤、木頭、金井の3人がクスクスと笑い始める


「羅星はいないようだな。罰則を与え、、」


「はい。ここにいます」

俺は声量をわずかながら落とし

点呼へと応じる


横目で佐藤、木頭、金井を見ると

『なんでお前がいるんだ!』と驚いた表情を浮かべていたが、素知らぬふりをし教官の方へと視線を戻す


「なんだいるじゃないか。いるのであればすぐに返事をするようにしろ。この後にも点呼を控えている者がいるのだ」


「はい。気をつけます」


そうして俺は無事、罰則を喰らうことなく点呼を終えた

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