50cmの不器用な恋路を5m先から眺める僕は、
4月
私はもし来世があるならば、人には産まれたくない。人という生き物は社会的動物だ。私のように非モテで一生童貞の化け物もいる。
あぁ…私は彼女を眺めることしか出来ねっけ。そう思いながら那珂川を僕は眺める。
阿武隈高地に那珂川はなんて綺麗なんだ。一人寂しく眺める阿武隈は美しい。
阿武隈の青い山は中学校1年生の時から僕の拠り所だ。
そんなこんなで新入生はどんな子がいるかな…
「今年の新入生はブスしかいない。」
松平直昌という友人が言った。こんな輩がよくモテるな…所詮は茨城にはブスしかいないからか…
「まあ、中1っていうのは東亜みたいなもんだべさ、焼け野原じゃった土地が今や世界の工場じゃろ。」
やばい…山梨弁だ…群馬県民に間違えられるから恥ずかしい…
「お前そんなんだからモテねぇんだよ…」
幕末の裏切りものの子孫に言われたくねぇべ。
そんな中可愛い女の子がいた。
中学1年生の女の子だ。その子について徹底的に調べよう。
名札を観察した。
星と書いてあった。
帰宅してから運良く妹の菊根が言った。
「星晴香元気かなぁ…」
星…少しピンと来た。
なんかぼそっと言った。
「なぁ…人外野郎って何組?」
妹の菊根には自分に告白してきた男子には人外と言う癖がある。
「あいつは2組だべさ」
「ということは、晴香ちゃんは、人外と同じクラスっちゅうことじゃろ。可哀想じゃんかよ。彼女、優秀じゃから、車軸藻中受かってたわけだべさ。じゃが、雉鳩高校附属中に落ちちまったんだよ。だから水銀中行ったんだ。」
「そうなんだ。」
車軸藻中は茨城有数の進学校だ。雉鳩附属は、茨城有数の進学校だ。そんなわけで僕はあっさりと星情報をスルッと手に入れた。
次の日
そんなこんなで日課の日光浴をしてビタミンDを生成していると、星という女の子がいた。
「はるかちゃん!」
そう周りから呼ばれていて、僕は確信した。彼女が星晴香だと。
私が中1女子を私が凝視したり、松平が
「巨大おちんぽ」
そう叫んでいたせいで、中1女子は警戒して出てこなくなってしまった。
そんな中、人外野郎が僕に話しかけてきた。
「よう!門馬の兄ちゃん。」
「まあ、門馬菊根の兄だが何用だ。」
こいつ馴れ馴れしいな。確かに鬱陶しいのは確かだべな。
この人外野郎が僕が菊根の兄であることを広めた。
私が門馬菊根の兄だと広まったり、菊根が情報工作をしたおかげで、私は危険人物ではないと広まった。
「菊根、ありがとう!」
家でそう発すると
「お前のために、お前の評価上げようとしねぇずら。私のためじゃからな。私の評価まで下がったら元も子もないんじゃよ。」
母親の故郷の足柄茶を飲みながらそう言った。
足柄茶を菊根は3歳の時から飲むくらい足柄茶好きだ。菊根は足柄茶は美味しいと言うが僕は他のお茶との違いは全くわからない。
「お母さん、山梨に帰ったら足柄茶でも買うべ!」
「何度も言ってるじゃんかよ、山北は山梨から行きずらいんだべさ。」
お茶の話をし始めた。
足柄茶……
足柄…
そんなこんなで妹の情報工作のおかげで警戒心を解けた!
人外男を利用したのか知らないが妹の情報工作には圧倒される。
これにより多くの女の子が外に出るようになった。可愛いなぁ。
そう思いながら中1を眺め続けた。
「こんな兄が居たら絶対同じ中学入りたくないな。菊根ちゃんも苦労してんだろうね。」
そう周りから聞こえた。まあ菊根は苦労しているだろう。
時間があったのでモリチャバネゴキブリを観察して楽しんでいた。
モリチャバネゴキブリは人間に無害なため、殺す必要もないが多くの人は気持ち悪いみたいな目で見てくる…
見た目はキモくても生活スタイルは小学生の人気者ダンゴムシと同じなのに…
見た目だけがきもい…なんか僕と重なるところがあるな。
僕は生き物に夢中になりたい。
いややっぱり中1も可愛い。
家に帰ると菊根に話しかけた。
「菊根ありがとう!」
「お前さんのためじゃないずら。」
5月に入ったので、母親の地元の山梨に帰ることになった。祖父が一年前に亡くなり、祖母は道志村の一軒家から、八王子市のアパートに引っ越した。
僕たちが帰省するときは祖母の実家の母家に泊まらせてもらっている。
祖母の実家は離に大叔父が住んでいる。
祖父の法事で山梨を訪れた。
祖父は都留市の墓地で眠っている。
祖父の法事で山梨県都留市…
都留市は何もないが富士山が綺麗だ。お寺から見る富士山は綺麗だ。
「じいちゃん。じいちゃんが直したあの母家は未だに壊れてないよ。」
そう言って線香をあげた。
山梨県で大工をしていた祖父は寺や神社の修繕もしていた。
そして宴会が法事終わりにはある。
「山梨と北関東がいいんじゃよ。空気も綺麗で東京から近いからよ。そして東京にはねぇ湖もあるからよ。」
大叔父がそう言うと
「茨城には海があるんで!」
父がそう言った。
「山梨だって新鮮な駿河湾の魚がすぐ入るべ。」
大叔父はそう言う。
「群馬は鮮魚手に入らないじゃないですか!」
父がそう言う。
「群馬はねぇな!」
そう言われた。
まあ山梨はいいとこなのかなぁ…
そんなこんなで帰り道に御殿場を経由して帰るのだが、御殿場で足柄茶の茶葉を5kgほど購入した。
「足柄茶に囲まれて幸せだべさぁ」
菊根が言う。
「3歳の時から好きじゃんか。そんなこと言わんくてもわかるよ。」
母が言う。
一方、末の妹の小雪はお茶は好きではない。ミルクティーも飲まない。
ちなみに僕もお茶をいっぱい飲む人ではない。
「新茶がいっぱいで嬉しいは!」
菊根はウッキウキだ。
お茶で機嫌が良くなるなら、いいものだ。
「海老名サービスエリア寄るぞ。」
父は海老名のメロンパンが大好きだから東名で水戸に帰る。
山梨に住んでいた頃、父が出張で横浜に行っていてよく海老名でよく、メロンパンを買っていたらしい。
「抹茶ソフトが食べたい!」
菊根はそういい足柄抹茶のソフトクリームを買ってもらった。
都留から帰るといつもいつもお茶の匂いに包まれながら常磐道を通ることになる。
人を安心して観察するためには菊根の情報工作は大変嬉しい!
これからも観察を続けよう、星晴香の。
八溝の山々を見て水戸に帰ったことを感じながら筑波山が背になり、家に着いた気がした。
僕は山梨に言ってもこんな人間生きる価値なんかあるのかなぁって思うことがあった。
5月
中1は入学してからしばらく経ったため、星晴香には優秀な彼氏ができていた。
このカップルは周りから優秀なカップルって言われていた。
晴香とその彼氏が話していた。
「輝くん常陸大宮市の阿稲神社っていう神社に行きたいんだよね。」
そう晴香が言っていた。
「阿稲神社は水戸徳川家が保護した歴史があるらしいね。」
阿稲神社の中の禁足地の中に阿稲村がある事は一部の人しか知らない…阿稲神社の神主は僕の大叔父だ。
阿稲神社に行きたいのかぁ…なんだか嬉しい!
こんな盗聴をしていると松平直昌が、話しかけてきた。
「こんなブス眺めて何がいい。銀中にはブスしかいない。」
この女の良さがわからぬのか…
「平らな体、油の少ない肉は美味しそう。」
僕がそう言うと、5m先の晴香たちは5m離れていった。
阿稲神社かぁ…とっても素敵な場所だからなぁ…
現実逃避で阿稲神社について考えてみようかなぁ!
阿稲神社には常陸大宮市の5分の1くらいだと言われる敷地がある。
一般人が入れるのは外宮までだ。内宮の敷地内には阿稲村があることを多くの人は知らない。
常陸大宮市立阿稲義務教育学校という学校が神社の敷地の中にあるが、一般人は内宮の中の実態を知らない。
内宮内に住む人は村について他言する事は禁じられている。
夏が始まる時期になった。
僕は阿稲神社へ行くことにした。
外宮で神主の阿稲実さんと話すことになった。
「神主の後継がいないんだよ。櫂くん、神主ならないか?」
阿稲実は僕の大叔父だ。大叔父には、子供や孫がいるが、彼らは神主業に興味がないらしい。神主の後継がいないということだ。親から聞かされていた。
「やります!」
元気よく答えた。僕の父方の祖母の家は阿稲神社の神主家系だ。
「修行だな。毎週の土日、阿稲に来なさい。今日は内宮に行くぞ。」
これから阿稲神社の神主としての修行が始まった。
「はい」
阿稲神社の内宮に入れることになった。
「馬の乗って内宮を目指す。」
大叔父が当たり前のように言う。
「え…?馬?」
そんな乗れるわけないよ…
「シカの方が良いか?」
大叔父が言うけど普通か?
「いや、馬の方がいいです。」
馬に乗り内宮を目指した。
神社の敷地内にある村
阿稲村到着した。
阿稲村にはツルもトキもいる。
阿稲村はいまだに、中世のような街だった。
「オラの名は、阿稲時之だ。なんでこの村に入れたのけ?お前は。」
「阿稲村の神主の親戚だからだよ。」
僕はそう言う。
「内宮に早く行くぞ!」
常陸大宮市役所阿稲支庁という文字を見た。こんな場所にも行政は来るんだなぁ…
『阿稲神社
阿稲義務教育学校』
阿稲神社の脇に学校があるのか。
「阿稲の神獣、海山だ。」
鷹の海山は3m以上の大きさが有る。
伝説によると、2000年前、秦の時代に中国から来たらしい。
「阿稲の鷹は人も食うことがあるから気をつけっぺ。」
大叔父が言う。
「人食わせたことあるんですか?」
聞いてみた。
「明治以降は人間を捧げてないよ。」
「え?」
「阿稲盛の代からは捧げてない。盛じいさんは生贄を廃止し、外宮内にあった、阿稲寺をぶっ壊した。阿稲神社は廃仏毀釈運動を積極的に行っていた。その運動を広げようと日本中を旅をしたんだよ。」
「曽祖父が勝じいさんは、神主ではないですよね?」
「あぁ、日製の工場で働いてた。」
「先代の神主は盛じいさんでいいの?」
「そうだが…どうした?」
「大叔父さん就任前はどうしてたんですか?」
「それは…勝じいさんと阿稲東宮神社の神主が定期的に管理しに来ていた。そうやってこの建物の保存を行っていた。」
「なるほど。」
ちなみに阿稲東宮神社は常陸太田市にある神社だ。
「まず第一の修行で槍の修行だ!」
槍の修行をすることになった。
「槍の修行?」
「槍の修行で鹿を取って来い。」
え?え?
山に放り投げられた。
簡単に鹿を取れないよ……
あ!鹿?そうか!
獣道で潜伏すればいいんだ!3時間ほど待つと鹿が通る。
「いぐべ」
なんと嘘みたいだが、鹿を捕獲することができた。
「実おじさん!獲れました!」
「おぉ!都会の軟弱者が初手で獲ってくるとは。」
延髄を刺すことで一発で仕留めてやった。
「秋葵ちゃん、この鹿を海山にあげてきて。」
「分かりました。神主様。」
そうすると巫女服を着た小娘が、鹿を解体して背負い内宮の本殿へと向かった。
「さっきの小娘は何者なんですか?」
「巫女だよ。阿稲秋葵という名でな、阿稲って名字だけど親戚じゃないんだ。」
「年齢はいくつなんですか?」
「12だな。菊根ちゃんと同い年だね。」
妹にの菊根と同い年なのかぁ…
秋葵は内宮の社務所に戻るなり言った。
「門馬さん。阿稲村は如何でしょうか?」
「あぁ…まあいいところではありますよ。」
「門馬さん。よかったです。」
「巫女さん。かわいいね。」
「え?…いきなりなんですか。門馬さん。」
「かわいいんだよ。それ以上以下でもない。」
「好きってことですか?」
「いや。」
「初めて同じくらいの年齢の男の人に可愛いって言われたの。」
「……」
私のコミュ力の低さが露呈した。
「え?」
「いやぁ…ついつい…」
「女子に可愛いって言われると勘違いしまいますよ。」
「そうか…結構いろんな人に言っていたよ。」
いつの間にか実おじさんが消えていた。
「櫂くん?どうだった2人きりで。」
「まあかわいい子でした。」
「あぷかなわえらういや……勘違いしますかりゃ…[あたふた]」
「まあ…いいべ!また来週、阿稲村に来て修行だ!」
阿稲村…素敵な場所だな。
外宮に降りた所でイクラ野郎こと松平にあった。
「巫女さん。なあ!連絡先教えてくれよ。InstagramでもLINEでもいいから、教えてよ。」
「Instagram…まあやっていますが、いいですよ。」
松平が、秋葵ちゃんに声をかけていた。
あの村にも電波が通じるのね…
「やった!」
「そんな嬉しいですか?」
「嬉しい!初恋だよ!」
「え…恥ずかしいです。」
松平直昌何をしてんだよ。
帰ろうとした時、大叔父さんが馬で降りてきた。
「そういえば菊根ちゃん、お茶好きだったでしょ!阿稲神社のお茶を持って帰るといいよ。」
「ありがとうございます!」
「阿稲村をよろしくな!」
次の日学校に行く。
「門馬、阿稲神社に昨日居なかった?」
松平直昌から聞かれた。
「あぁ、阿稲神社にいたけど…」
「ふーん…」
「巫女さん可愛いね。」
「まぁ…可愛いかな…」
「はっきり言えよ。」
「はっきり言うも何も、私に対して人懐っこい女はみんな可愛い。」
「きっしょ」
松平に言われたくねぇよ。またもや、5m先にいた、晴香たちは離れていった。ごじゃっぺよ!
まあいいや
10年後
阿稲の森は神社と茨城県で共同で管理している。僕は茨城県教育委員会の佐々木さんと保全をしている。
「こらぁ!危ないぞ!そこの少年!」
少年が現れた。
「ミヤマクワガタ探してました!」
「ちょっと怖いから、一緒にいるよ。少年!」
「……」
「佐々木さん、なんで?」
僕がそう言うと
「大きな声じゃ言えないけど、中学から高校のころ同じことをしてたから。」
「佐々木さんって日立市出身ですよね?」
「まあね…でもよく自転車来てた。」
「ミヤマクワガタいねぇべ?」
「ミヤマクワガタ獲れました!」
佐々木さんは、生き物を見つけるのは得意じゃないのね…
「よかったな少年」
「はい!」
「佐々木さん!巡回しますよ!」
「わりぃな!」
猿が出た…我々から危害を加えなければ無害だ。
「佐々木さん気をつけてくださいよ!」
「門馬!大丈夫だからな!」
佐々木さんが少しバカなので、猿を刺激していた。
「きぃー」
佐々木さん目掛けて飛んできた。
僕は針で延髄を刺して一瞬で殺したが…大丈夫かな…
「阿稲さん…逮捕しましょう!って言いたい所だけど、規則は気にしないよ…命の恩人だよ!まあ気にしないでおくよ。」
「まあ…あなたの規則違反も私見ましたからね。佐々木さん」
骨でできた橋や小屋がある場所に来た
「人骨……?」
「そうですね。150年以上前の骨ですね。」
「警察…いや…教育委員会文化財課に連絡しないと…」
「佐々木さん。やめてください。教育委員会が大規模捜査をしますと、新潟県と環境省のトキ研究チームも来て厄介なことになるのでやめてください。」
「じゃあなんで俺は入れてくれてるのよ!」
「教育委員会で一番不真面目な環境保全課の人を派遣するように80年間言い続けてるので。」
「俺が不真面目って言われてるみたいで心外だわ!」
まあ事実だろコイツ…コイツは自覚ないのか…いやあるな。
奥地なのに人がいた。
「そこの少年ロープ持って何してるのですか?」
2人目の少年がいた。
「お化け!」
「私はお化けではありません。神主です。」
「怖がってるだろ…こう言うのは教員免許保持者がやるべきだろ。」
「佐々木さん…少しは黙ってください。」
僕は針を見せながら言った。
「ひえ…」
大鉈を装備した神主装束は確かに怖いなかなぁ…
「私は阿稲神社の神主である、阿稲櫂と言います。この刀は木を切るのに使う大鉈だから安心してくださいな。」
「んで」
「ここで死んだところでいいことねぇべ。」
「死のうとしてねぇよ。」
「僕は悩みがあって神社徘徊したらいつのまにかここにいただけ。」
「学校で何かあったのですか?」
「そうだよ」
「我々についてくるといいですよ!」
「なんでお前ら、なんかについて行かなきゃならない!」
「いいからついてきなさいな。」
なんか嫌そうな顔をしていた。骨でできた小屋でもてなそう。
小屋に着くなり少年は驚いた。
「人骨?」
「わからないですね。私が作ったわけじゃないですから。」
「何これ?骨でできた日本庭園!?奇食悪い。」
「生贄の遺体で作ったとか言われてるね。」
「奇食悪さのレベルがマックスだわ。この橋ももしかして…」
「まあ詳しいことはわからないんだけどね。」
ここの物を持って帰ったらタダじゃ済まないですからね。」
「阿稲櫂、君が言うと少し怖いべよ。」
佐々木さんがなんか言ってるよ。
「そうですか?…とりあえず阿稲村に連れていきます。」
「どこ目指してるんだよ。」
「馬に乗りましょうか!」
「は?」
「行くぞw!俺も行った事ないんだよ。」
佐々木さんの顔が少しおかしい。
家に着いた。
妻の秋葵が、私を見て目を言いう。
「この少年はどうしたんですか?」
「それはどうでも良いべよ。秋葵ちゃん!ちょっとお茶用意してくれねぇか?」
「あぁ…はい…わかったけど。」
「阿稲…お前妻帯者だったのけ?てっきりこっちサイドの彼女いない歴イコール25年仲間だと思っていたよ!」
佐々木はやかましい奴だ。佐々木って結構歳いってるよなぁ…佐々木って何歳だ…
「そんなんどうでも良いよ!僕はなんでこんな小屋に呼ばれたんだよ!」
少年よ…こいつもやかましいよ。
「まず佐々木さんって何歳でしたっけ。」
「俺? 28だけど…」
思ったより若かった。
「お茶です。」
秋葵が3つお茶用意してくれた。
「お二方常陸大宮のお茶を楽しんでください。」
「秋葵ちゃん!猿仕留めたから海山にあげといてくれないか…」
「普段この時期は、豚じゃない…」
「まあ色々あって手に入ったから…」
「鳥獣保護法は守ってよね…茨城県職員の前で法を犯さないでね。」
「大丈夫っすよ。秋葵さん!命かかってたんで仕方ないよ。県には報告しないっすよ!」
そんなことより少年はきょとんとしていた。
「少年よ…阿稲村はどうですか…?」
「なんだよこのど田舎…!」
「まあそうですね。何か辛いことがあったんですよね。」
「……」
「この森に入ってはいけないんですよ。」
「説教くせぇな!お前。チビ!トキは好きか?」
佐々木!教員だか何か知らんけどうるさい男だ。
「まぁ…はい!」
「阿稲!」
「はい」
秋葵が返事をしていた…
「佐々木さん…阿稲は妻の姓なのでこんなことが起きただけです…」
「まぁいい!トキ見せっぺ!」
「わかりました。」
トキのいる棚田に連れていく…
「…あの朱鷺色の鳥がトキですよ。」
「茨城にいるわけねぇよ」
顔を上げると驚いた!
「茨城に朱鷺!?」
「トキは絶滅したとされてるけどこうって、ひっそり暮らしているんですよ。人間も居場所がないって思っても案外居場所はあるもんなんですよ。」
「……」
ちょっと気絶させるか!
「失礼します!」
「阿稲、大丈夫?何やってる?」
「佐々木さん、少しは静かにしてください。」
少年を担いで山を馬で下り、阿稲神社に向かい帰った。
神社についてしばらくすると
「ここどこ?阿稲村じゃない…山奥に村が…」
「何いってるんですか?骨の東屋で失神して山から下ろしただけですよ。変な夢でも見ていたんですよ。まぁ良いよ、何か嫌なことがあれば、阿稲神社の境内で待ってますよ。」
「わかったよ…」
僕は松平がいたから中学時代馴染めてたのかもしれない。
この作品はフィクションです。
実際の団体と一歳の関わりはございません。
阿稲神社
架空の神社です。




