そして、敵に会う。
「あの野郎ども許せねぇ。ボッコボコにしてやる。」と言ってはみたものの、正面から殴りかかろうとしてもまずいことは僕にだってわかる。じゃあ、どうするか?
尾行だよね!
あいつら、まだ老人をいじめてるよ。本当にくそみたいな奴らだな。やっている相手は非力な老人だぞ。クソ野郎にはクソな血しか流れていないのかもな!
「・・・・・」
まったく、いつになったらあいつらは引き下がるんだ?かれこれさっきから一時間は経っているぞ。やっぱり今、奴らに喧嘩を売るか?僕は、さっき冒険者ギルドのところで武術と魔法を習得したんだ!魔法は・・・・・・。うん気にしない気にしない。本番で覚醒するからダイジョーブ!
「何度言ったらわかるんだこのジジイ!ここは俺達ノクターナルの縄張りなんだ。店をやるなら俺達に払えや。今払わなきゃ、この街は俺達に敵意ありとして、俺達の上司、カリスト・ヴォルスカ様が直々にこの街に制裁を下してやる。変な色の建物ばっかしやがって。」
「うぅ・・・・。わかりました。それはお支払いしますから、どうかどうかお慈悲をくださいませ。」
あいつらよりも上のやつがいるのか!
じゃあ、そいつをぶちのめす他にないよな!爺さんの譲歩というクソみたいな結果で終わっちまった。
爺さん、あんたの仇は俺が討ってやるぜ!
「そうと決まれば、尾行して建物がどこにあるのかを探らないとだな。」
あいつらどこにいくんだ?「オイ。てめぇらどこで商売してるのかわかってんのか!」またおんなじようなことをやってるじゃねえかふざけんじゃねえぞ。本気でぶちのめさないといけないような奴らだな!
また、あの屋台からお金を奪い取ろうってんだな!後でボコボコにしてやるよ、あのクソども・・・・
「おい、おっさん。この串くれや。エターナルミートとシャドウソースってやつを。」
何だ普通に買いもんかよ。っていうかあの中二病メニューまだやっていたのかよ。あの名前じゃなけりゃ素直に喜べる味をしてるんだからなぁ。あの人の料理。
お、今度はレストランかよ。全く懲りねえ奴らだな。なんだ?サングラスを掛け始めたぞ?そうか。サングラスかけたほうが威圧感が上がるもんな。あいつらから発せられる威圧感で、ここら一帯マジでやばくなってるぞ・・・・・
あれ?なにか喋ってやがる。
なになに「やっぱりこの街の建物の色おかしくねぇか?サングラスかけてようやくマシに見えるぜ。」
うん、賛同したくないけど、賛同せざるを得ないな。もっとマシなカラーリングがあっただろうに。
◆あれから数時間後◆
あいつらさっさと組織の建物に戻んねえのかな?街を観光したみたいに、変な色が体にまとわりついているぞ!?
「さて、戻るか。」
ようやくだ。ようやく建物にいくぞ!何度諦めようと思ったことか。およそ1000回。耐え抜いた僕ってほんとすごい。
ここがあいつらの建物か。
初めて落ち着きのある色合いをみたぞ。さぞかしまともなやつが建物の色を塗ったに違いない!その人が他のところの色を塗り直しゃぁいいのに。
さぁて、どうやって中には入ろう。
ちょっと待て。あいつら扉に鍵かけてないぞ!馬鹿な奴らだなぁ。鍵をかけておかないからこうなるのに。
※数分後
「「「「「「待てやオラァ!!」」」」」」
「ひぃ〜。すみませ~ん。」
なんでこうなった?
扉を開けて入った。ここまでは覚えてる。僕はボケてない。大丈夫!
その後、廊下の真ん中を歩いていたらゴリゴリなマッチョ共に見つかった。......うん。ボケてるのかもしれない。というかそんな事考えている余裕ない!
必死に逃げる僕。それを追いかけるマッチョ✕20。.....やべー絵面だな。
そうして走り回ること数分・・・・
あ!あそこに隠れそうなところがあるぞ!そこに隠れよう!とはいえ、ここにすぐに逃げ込んでもバレるだけだし、またここに戻ってから入ればいけると思う。
ここを曲がって、またここを曲がって、そうしてここを曲がって後一回あそこで曲がれば、さっきのところにつけるぞ!
さぁて、ここの角を曲がれば、さっき記憶しておいた場所だ。扉開けて入る!
馬鹿なマッチョ共だ。多分気づかないだろう!
「この私の部屋に何勝手に入ってきているやつがいるんですか。」
後ろから声が聞こえてきたぞ。そーっと後ろを振り返ると、メガネを掛けて、心底底冷えするような目で僕をみる男の人がいた。
この男はヤバい。俺の本能がそう告げている。
「お前は誰なんだ?」
「いきなり部屋に入ってきて。名前を尋ねるとは、死にたいのですか?とはいえ、答えてあげましょう。
私の名前はカリスト・ヴォスカ。ノクターナルのリーダーですよ。」




