村人Aに転移した。
初めての作品投稿の瓦やきそばです
何もわからない状態から始めているので、変な点等があっても暖かい目で見ていただけると嬉しいです!あと気まぐれで投稿します
「え...は.........、??」
こんな素っ頓狂な声を出しても仕方がないと思う。先程まで学校にいた筈、なのに__
俺の目の前には、大草原が広がっていた。
遡ること、10分前
俺は音ゲーと読書が好きだ
だから、図書室に寄り気になった本を借りて、放課後、誰も居なくなった教室で静かに本を読む。それが日課だった
その日課を淡々と過ごしていた。
...そんな俺の目の前には、大草原。
いや、状況が全く理解できん!!
なんか服も変わってるし、持ち物は本とスマホだけだし使い物にならないものばっk......
“異世界のすゝめ”
トートバッグから落ちてきた。
こんな本借りた覚え無いんだけど......
いや、でもこのタイミングで態々落ちてきたということは!?
絶対に!?転生的なやつの特典に決まってる!!
そして俺は、本を開いた。
__その時に、“誰か”の記憶が流れ込んできた
「......!?」
「俺の名前は.....アレン?」
俺は、この先にある村人だった。
アレンって、絶対村人A確定だろ。
「すみませーん、今暇ですか?」
後ろから、知らない人の声が聞こえた。
「あっはい!?」
「暇ですけど、どうしました?」
色々この世界のことを理解し始めてきたけど、暇だしいっか。
「いえ。少し__道案内を頼みたいのですが」
俺に道案内を頼んできたのは、
所謂“勇者”たちだった。
ひとまず魔王城の様子を偵察してきた帰りだろう。此処は大陸でもだいぶ北東の方面だし、と頭が言っている。
「大丈夫ですか?」
勇者パーティ回復役、ミーシャ
「何か用事でもあったら断ってくれてもいいからな」
勇者パーティ前衛、アンドレ
なんだこれ、頭の中に情報が入ってくる。ていうかとりあえずどっか行きたい!!
記憶とかも整理したいし...
「あ、えーと...荷物、置いて来てもいいですか」
これは無理か...?
「別に大丈夫だよ笑」
勇者、クラウス
ッスゥー...やった。
家に帰って、とりあえず情報を確認する。
異世界なら、こう、ヴォンッって出せるよな...
「出ろ!......おっ、」
出た...!!
[名]アレン
[性別]男
[レベル]3
[ランク]F
[役職]なし
[習得スキル]DIY、生存術、刀匠、菓子生成、裁縫、美術、彫刻、歌唱、執筆、投擲
[固有魔法]未発現
「結構強い...?菓子生成とか使えるぞ」
取り敢えず着替えて出る。
母は奥で仕事をしているようだ。
「すみません、お待たせしました」
「名前はアレンです、道案内をさせていただきます」
「まあ、礼儀正しい子ね」
と、ミーシャ。
むず痒いなぁ、人に褒められるのは。
「この村は少し森を抜けて街へ行けます」
「折角ですのでそこまで行きましょう」
この村はあまりこれといったものは無い。
大抵の住人は農業や漁業、鍛治をやっている
一通り案内はし終えた...かな
「......では、街へ行きましょう」
にしても勇者パーティはやはり凄いなー、この森を初めて通るのに疲れてな......
「はぁ......はぁ...」
......疲れてた...
「少し休憩にしましょう」
「俺は暇なので山菜を摘んできます 」
近くに食べられるものが沢山生えている(らしい)からな
「僕もついて行っていいかな」
「勇者様はそういうのにも興味がおありなんですね」
「否違うけど...まあ興味といえば興味か」
「?」
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「山菜はこれくらいで大丈夫です」
「にしても、本当に何故着いてきたんですか?何も無いのに」
これは率直な疑問だった。
勇者さんは休んでた方がいいと思うけれど、先程から何も言わずに僕のことをじっと見つめていた。
勇者の口が開く。
「___君さ、まだ魔法は発現していないんだっけ?」
............それ今聞く??