第一話~扉~
俺は新しい武器の制作に取り掛かっていた
「ここを、、こうして、、」
「おお、作ってるな」
横からいきなり話しかけられた、振り返るとそこには友達の聖矢が
「おう、聖矢、どした?」
「今さっき武器ができたんだよ、勝負しないか?」
呆れた、、こっちが作ってるのが見えていないのか、、、深くため息をついて
「お前、、、見えないのか、、、これ」
そういって作っている武器に指を指した
「見えてるぞ」
「じゃあ何で、、、」
俺の言葉に合わせるように言った
「お前もやっただろ、、、一か月前くらい」
「、、、、」
忘れていた、無理やり勝負していたことを、、、その時に「同じことしてやる」とも言っていた
「そうだった、、、じゃあやるか」
「よし、やるか!」
ルンルンと聖矢が闘技場へ向かっていった、俺は慌ててついて行った
2人とも闘技場につき、始まりの合図とともに戦った
最初は良かったが後から聖矢が押し込んできて負けた
「どうや、俺の作った武器は?」
「ああ強かった」
「そうか、また作ったら教えてな」
そう行って聖矢は立ち去った
(あいつ、、、本当にただ勝負するだけで来たのか)
また作業をしようとしたときいきなり周りを振り向いた”新しいこと”がある気がした
「、、、何だ、、、あれ」
そこには扉があった、、、だが周りに何もなくそこにそれだけが置いてあった
「行ってみるか、、」
それに近づいていくたびにワクワク感が増した、クリスマスを待つ子供のようだった
着いた時にはもうそれに食いついていた
(ほんとに何もないな、、、開いてみるか、、)
開いてみたら”セカイ”が見えた、、、何やら随分と発達している都市だった
俺は何のためらいもなくその扉の中に入っていった、、、途端に何かが流れていくようだった、、こう、、、”何者かに挟まれていた所を抜け出した”、、、そんな気持ちだった
その流れがなくなったころ目を開けてみると
「な、、何だここは?、、、」
黒で覆われている部屋だった、所々に扉が見えた、、、だが人はたくさんいた
俺はその中の一人に聞いた
「あの、、ここってどこですか?」
その人は物凄い驚いていた、、いや、、そこにいた”全員”だ
沈黙が続いたがようやくその人が口を開けた
「どこから言えばいいだろう、、、そうだ、あそこにいる人に聞いたら色々と分かると思う、行ってみな」
「はい、、、」
この時はこの人がめんどくさがっていると思っていた、すぐに言われた方に行った
「すいません、ここってどこですか?」
さっきの人とは違って少ししか驚かなかった
「夢住人ですね、まずこの世界は天族と裕族に分かれていてさっきの部屋は夢世界と言って天族が作ったものです、あなたは夢住人なのでこちらのものを持っていてください」
そういって紙をくれた{夢住人証明書}と書かれていた
「ちなみにこの世界では空腹や病気がないので安心してください、あとは、、、もし元の所に帰りたいならさっきの部屋に行き、今渡した紙を持って係員に話してください、”元の世界に帰りたい”と、それでは」
いろいろ分からないまま返された、、、正直帰りたくなった
(元の世界?に帰るか)
さっきいた部屋に行こうとした、、、だが体が少々重かった
(何だ?これは?)
困惑していた時
「お前、、元の世界に帰るつもりか?」
一年以内に終わるといいなぁ