しってる?
久々に『なろう』というものを開いてみた
最近嫌なことばかりで更新をしていなかったが、そろそろ更新しなければ申し訳がつかない。
投稿すると、ものの数時間で何十ものpvが付いた。
うれしい。
こんなおれの作品でもまだ読んでくれる人がいるのだ。
感想は、まだついてはいないが。
見てくれている、というのがわかるだけでひどく安心した。
誰も、認めてくれないと思ったのは時期尚早だったのかもしれない。
ふと、手紙が投函されていることに気が付いた。
夢中になりすぎて気づかなかった。
中には、『人を殺す箱』と書かれている。
人を殺す箱、いくつか候補が上がるものの、やはりメジャーなのはコトリバコだろうか。
コトリバコというのはネットに投稿された都市伝説で、調べたところによると一辺20㎝ほどの木製の箱らしい。
内容としては、呪い、といったものだろう。
コトリバコの作り方などは、おぞましくて書く気にはなれないが、とにかく強い呪いで、話の中では書かれているだけで数十人がコトリバコで死んだらしい。
コトリバコ。
どうしてか、おれと無関係な気がしない。
ネットに触れて間もないころ、いろんな知識をどん欲に貪っていたころ、あることを知った。
ネットにおいて、ある一つの界隈のことを“箱”と呼ぶ文化があるらしい。
それがどうしてもひっかかる。
『人を殺す箱』というのがコトリバコのことを指すなら、なぜそのまま書かないのだろう。
なんなら“ハコ”でも“木製の箱”でもいいはずだ。
どうしてただ“箱”なのだろう。
もしかすると、この箱は、おれが今触っているこれのことを指すのではないか。
殺しちゃう、というのも気がかりだ。
これでは、主語があいまいだ。
ハコが人を殺すのか。
それとも、何か別の、
考えていても仕方がない。
今はただ、今見てくれているこの人たちに意識を向ければいい。
この人たちはきっとおれを正しく評価してくれる。
おれ?
おれ。
そう、おれだ。
おれを。