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しってる?

その文言に首を傾げる。

全く意味がわからない。

意味がわからない、というのは内容についてだけではなく、その出所についてもだった。

夜寝るまでの暇な時間を潰そうと、いつも通り「小説家になろう」を開き適当な小説を漁ろうとしていたとき、メッセージが来ていることに気がついた。

メッセージなんて滅多に来たことがないのに珍しい。そう不思議に思いつつ、しかしワクワクしながら開いてみると、これだ。

ねぇ、という子供らしい言葉から始まるこのメッセージを送られることについて全く身に覚えもなければ、その差出人の名前についても全く見覚えがなかった。

それだけで少し怖いが、問題はその内容だ。

絶対に読んじゃいけない手紙。

ホラーでよくありがちな、禁忌、と称される類のものだろう。

しかし理解ができないのは、こういったジャンルのものは手紙の形で来るものではないだろうか。

これはメッセージ。形がなければ、重みもない。

きっとこれは昔のチェインメールのような無差別のイタズラだろう。

そう落としてブックマークを確認する。更新はされていない。

仕方なく新しい作品を探そうとランキングに手を伸ばす。

その時、ふと気づく。

メッセージ、メール、手紙。

禁忌モノの終わり方として、最初に何気なくしていたそれこそが禁忌であった、というものが鉄板だ。

メッセージというのはある意味手紙ともとれる。

そしてそれをすでに見てしまった。

しかしながらそれはあまりにも陳腐すぎるのではないか。

それにネット上でなどチープすぎる。

気にする必要はない、と改めて断じて再び小説の海に飛び込む。



いくら時間が経ったのだろう。

背後から


ガタ


と音が響いた。


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