165.【ディル】友達が増える
「初めまして、今日から暫く皆と一緒に授業を受けることになったディルです。よろしくお願いします」
教卓の横で無難な挨拶を済ました俺は、次はソニアの紹介しなきゃと横を見る。
・・・いないし!
ソニアは教室の扉の隙間から、子を見守る母親のような目で俺を見ていた。「何してるんだ早く入ってこいよ!」と目で訴えてみる。
(頑張れ!)
・・・と、俺の脳内でソニアの声が響く。ソニアのテレパシーだ。
何をだよ! 何を頑張ればいいんだよ!
「ディル君、事前に渡していたテストは書いてきましたか?」
アキノ先生の声に慌てて視線を教室内に戻して、昨日書いたテスト用紙の束をバッグから出して手渡す。生徒達からの視線が痛い。
クソォ・・・これまでそれなりに修羅場を潜ってきたつもりだけど、今までで一番緊張してるなぁ。同じ歳の人達がこんなに集まってる場面なんて俺の人生で初めてだぞ・・・。
アキノ先生は俺が渡したテスト用紙をパラパラと捲って「問題なさそうですね」と頷く。
アキノ先生も、生徒達の手前頑張って平静を装ってるみたいだけど・・・汗すっごいな。前髪ベタベタじゃん。
皆からは「妖精の愛し子様」とか呼ばれてるけど、俺はソニアと違ってただの人間なんだけどな。
「えー・・・ディル君の席はカーマ君の隣ですね」
アキノ先生が生徒達が座っている席の一番後ろを指差す。窓際の席でカーマが俺を見てニヤリと笑った。
なんだあの笑い方・・・こわっ。
そこで俺は初めて生徒達の顔を見渡した。
カーマの他に見知った顔がもう一つ。ナナカだ。一番前の席にいるナナカと目が合うと、ペコリと会釈された。
ソニアに色目を使った・・・訳ではないけど、なんとなくソニアとはあまり話してほしくないんだよな。良い奴そうなのは分かるんだけど。
皆が好奇心に満ちた瞳で俺に注目するなか、俺はカーマの隣にある空いた席まで歩く。
・・・手と足、同時に出てないよな?
「よっ、昨日ぶりだな。今日は妖精は一緒じゃねぇのか?」
席に座った俺に、カーマが片手を上げながら奇策に気さくに言う。
そういえばソニアはまだ教室に入ってこないのか?
扉の方を見てみると、さっきまでは隙間からこちらを覗いていたソニアの姿が無かった。
「どっかいった・・・」
「んだよ・・・昨日のことちゃんと謝ろうと思ったのによぉ」
カーマが「ちぇ」と唇を尖らせる。
学園内を見て回ってるのか? まぁ、昨日俺がソニアに「1人で学園内を見て回ったら?」って言っちゃってるしな。学園長の話を聞いた限りこの国は安全そうだし、いっか。そのうち戻ってくるだろ。
朝のホームルームが終わり、アキノ先生が逃げるように教室から出ていった瞬間、俺は生徒達に囲まれた。
「ねぇ妖精は一緒じゃないの!?」
「昨日食堂で見たよ~!」
「その腕輪の中に妖精がいるんですか?」
「あ、あのあの、カーマ氏とはどういったご関係で・・・」
いっぺんに言わないで欲しい。ちらりと横を見ると、カーマは机に突っ伏してた。
こいつ・・・寝たフリしてやがる!
「ほらほら皆! ディル様・・・じゃなくてディルが困ってるでしょう! 暫くはディル君もクラスの仲間なんだから焦らない!」
そう言って俺の周りを囲んでいた人達を解散させたのは、ナナカだった。ナナカが手をパンパンと叩いて「散った散った!」と言うと、囲んでいた人達が「ごめんね」と謝りながら散っていく。
1人凄い形相で俺を見てくる女がいるんだけど・・・目を合わせないようにしよう。
「改めて、俺はナナカって言うんだ。昨日は俺の炒飯を美味しいって言ってくれて嬉しかったよ」
ナナカが爽やかな笑みを浮かべて俺に握手を求めてくる。
「ああ、また食堂に行くから炒飯作ってくれよな。この間よりも大盛りで」
ガシッとナナカの右手を握る。
「ハハハッ、本当は勝手に量を変えたらダメなんだけど、友達サイズってことで特別に作ってあげよう」
友達・・・か。昨日と今日で2人もできちゃったな。
ガタン!!
突然教室の扉が勢い良く開け放たれた。教室にいる皆が開け放った人物に注目する。
「妖精様がいらっしゃる教室はここですわね!?」
どこかで見たことがあるような灰色の髪を、二つに結んでおさげにした少女が杖のような物を片手にそう叫んだ。「妖精」という単語に、今度は俺が注目される。
妖精様って・・・絶対ソニアのことだよな。なんか知らんけど、ソニアがここにいなくて良かった気がする。
「そこの黒髪の・・・」
ゴーン・・・ゴーン・・・
鐘の音が学園内に響く。授業が始まる合図らしい。昨日、学園長にそう教えてもらった。
「仕方ありませんわね。・・・また来ますわ!」
少女はそれだけ言ってガタンッと勢い良く扉を閉める。直後、勢い良く閉められた扉をゆっくりと開けて先生が入ってきた。
「はーい、席に着いてね~。魔物学の授業を始めまーす」
俺の席の前に立っていたナナカが自分の席に戻り、授業が始まる。ふと隣のカーマを見ると、ピシッと背筋を伸ばしてペンを持っていた。
授業の内容は、危険な魔物とその生息域についてで、そのほとんどをミカさんから教わっていた俺からしたら少し拍子抜けだった。
「最後に、探検家ギルドで新たな魔物の情報が発表されました。人間の体に寄生し、宿主を操って他の人間などを捕食する非常に危険な闇属性の魔物で、発見された南の果てで現在ギルドが調査中とのことです。詳細はこれから配る紙に記してあるので、必ず目を通してください」
ゴーン・・・ゴーン・・・
ちょうど紙を配り終わったところで鐘が鳴った。
「へぇ~・・・新しい魔物はスライムの亜種で、元々は遥か昔に生息してたんだってよ」
隣の席のカーマがさっき配られた紙に目を通しながら呟く。
俺、実際にその魔物に寄生されたんだけどな。カッコ悪いから言わないけど。
「名前はベジタリアン・・・ぶはっ、変な名前だなぁおい。ディルもそう思うだろ?」
「ん? あ、ああ、うん。そうだな」
それ、ソニアが付けた名前なんだよ・・・。なんか身内の恥を晒すようで嫌だから言わないけど。
「ディル氏ディル氏、妖精の愛し子なんですよね? ど、どうやってなったんですか?」
「ウチも気になる~! やっぱり顔? 顔だよね~」
気が付いたら女子達に囲まれてた。さっきまで俺と話してたカーマがまた寝たフリをし始めたのを横目に口を開く。
「どうやってって・・・気が付いたらなってたって言うか・・・ソニアが寝惚けてたせいって言うか・・・」
眠たすぎるソニアが人と話すのが面倒で、俺のことを愛し子って言って対応を俺に丸投げしたんだよな。
「妖精様のお名前はソニアって言うんですか。ところでカーマ氏とナナカ氏とはどういったご関係で・・・」
ゴーン・・・ゴーン・・・
それから色んな授業を受けては休憩時間に色んな人に声を掛けられ・・・お昼休憩の時間になった。
結局あの灰色の髪の女はあれから姿を現さなかったな。妖精を探していた奴が探しに来なくなった・・・嫌な予感がする。パッと見悪そうな奴では無かった気がするけど、不安だ。
「なぁカーマ、一緒に・・・」
「ソニアを探しに行かないか?」と言おうとしたら、「ディル!」「ディル君」「ディル氏!」と三人に声を掛けられた。ナナカと、最初に俺に話しかけてきた女子二人だ。
「良かったら一緒に昼食を食べない?」
「一緒に食堂行こうよ~!」
「ご、ご一緒してもいいですか?」
そうだな。探しに行くにしたってアテがないし、なにより腹減って死にそうだ。勉強は体を使わないのにカロリーを消費する。
「じゃあカーマも一緒に・・・」
「俺はいい。昼はやる事あっからよ」
カーマはそう言ってそそくさと教室から出て行った。
「カーマ君、話しかけたらいっつも寝ちゃうかどっか行っちゃうんだよね~。それよりも、早くしないと食堂が混雑しちゃうよ~!」
左右にお団子を付けた薄赤色の髪の元気な女子に腕を引っ張られて教室から出て食堂に向かう。
「そういえば、まだちゃんとウチらの自己紹介してなかったね~」
皆が頼んだ料理が運ばれてきたところで、お団子頭の女子が手をパンッと叩いてそう言った。
「ウチの名前はマイだよ~! よろしくね~!」
左右のお団子を手で揉みながら「これがウチのチャームポイント~」と笑うマイ。
「わ、私の名前はバネラです。マイとは幼馴染です、はい」
長い薔薇色の髪を手櫛で整えながら「よろしくです」と口角を上げるバネラ。
「もう既に何回か合ってるし知ってると思うけど、俺はナナカだよ。よろしく」
ツンツンした赤髪を揺らしながら爽やかな笑みを浮かべるナナカ。
「俺はディルだ。妖精の愛し子とか言われてるけど、普通の人間だから普通に接してくれると嬉しい。妖精のソニアはここにはいないけど、また今度紹介するよ」
「やったー! 昨日食堂でチラッと見たけどすんごい可愛かったよねー! ね? バネラ!」
「うん、でもカーマ氏を一瞬で気絶させたのは怖かったです。やっぱり妖精だなって思いました」
「あ~・・・でもあれってカーマ君がディル君にちょっかいを出したから妖精様が怒った・・・って感じなんだよねー?」
まぁ、そうだな。ちょっと過保護なんだよな。
「ソニアはカーマが俺に乱暴しそうだと思ったみたいなんだよ。胸ぐらを掴まれるくらい男同士なら普通なんだけどな」
「じゃ、じゃあ俺もあんまりディルにはスキンシップとかしない方がいいかもだね。乱暴してると思われてカーマと同じ目にはあいたくないから」
ナナカがそう言うと、何故かバネラが残念そうな顔をする。
「いや、そこは普通に接してくれ。ソニアには過敏に反応しないよう俺から言っとくから」
俺がそう言ながらナナカの肩に手を置くと、何故かバネラがホッと安堵した。
バネラは何を考えてるのかよく分からないなぁ。逆にマイは分かりやすいけど。
「そういえば、ディルは初めての授業なのにちゃんとついてこれてるみたいだよね。次の季節末テストでは上位に食い込めるんじゃない?」
「季節末テスト? なんじゃそれ?」
テストなら昨日やったばかりだけど・・・他にもあるのか?
「季節末テストっていうのは、その名の通り季節の節目に全学年で行われるテストだよ。教科は基本六科目と選択科目の計七科目で、その合計点数の高さで順位が発表されるんだ」
へぇ~・・・季節の節目か。確か、一年が400日で100日ごとに季節が変わるから・・・。
チラリと腕時計を見る。
88日か。割とすぐにテストなんだな。
「前のテストでは誰が一位だったんだ?」
「前回の一位はあの子だ。今朝教室のろびらを勢い良く開けてたあの女の子だよ」
あ~・・・あの妖精を探してた灰色の髪の女子か。
「あの子凄いよね~。一応、外国からの聴講生って立場なんでしょ~? テストの数日前に来ていきなり一番になっちゃうんだもーん。それまでずっと一番を譲らなかったカーマ君が凄い不機嫌だったもんね~」
「え、それまでカーマが一位だったのか!?」
あんな不真面目そうな態度なのに・・・でも、言われてみれば授業は真面目な顔で受けてたなぁ。
「カーマ君、目付きは最悪だけど頭はいいからね~。ちなみにウチは下から三番目だよ~」
「・・・私は中間くらいです」
「俺は上から10位だったよ」
マイとナナカが得意気な顔で言い、バネラが恥ずかしそうに言う。
ナナカは分かるけど、なんでマイまで得意そうな顔してるんだよ。下からだろ?
「じゃあ俺はとりあえず10位以上を目指すか」
「お、ディル君のライバルはナナカ君だね~!?」
ライバルか、そういうのいいな。
「ディル、負けないよ!」
「俺も負けるつもりはないぞ!」
ギュッとナナカと握手をする。バネラが凄い形相で俺とナナカを交互に見てくるのが怖い。なんか「ディルナナ・・・」とか意味不明なことを呟いてるし。
「そろそろ教室に戻らないとだね~」
マイが食器をまとめて片付けようとする。すると、食堂の入口の方が騒がしくなった。
「ん? なんかあったのかな?」
ナナカが椅子から立ち上がって入口の方を見る。
ソニアじゃないだろうな~・・・。
俺もナナカの隣に立って入口を見てみる。さっき話題に上がっていた灰色の髪の少女が杖を持って何やら叫んでいた。
「どうして食事を作ってくれないんですの!? 食材が無くなってしまったんですの!?」
「ちがう、ちがう。だってもう直ぐ授業が始まる時間でしょ? 今から作ったんじゃ間に合わないよ」
何故か体中に枝や葉っぱがくっついている灰色の髪の少女と、食堂のお姉さんが大きな声で言い合っている。
「妖精様を追いかけていたとはいえ、さすがに昼食を抜くのは・・・」
グゥ~~・・・
床に座り込んでしまった少女のお腹が鳴る。
ハァ・・・仕方ないな。
「ナナカ、ちょっと来てくれるか?」
「うん? いいよ」
俺はナナカの手を引っ張って少女と食堂のお姉さんの間に入る。
「あ、あなたは・・・いえ、あなた様は・・・」
目を丸くして俺を見上げる少女を無視して、食堂のお姉さんに声を掛ける。
「厨房を貸してくれませんか? そしたらこいつの為にすぐ料理を作ります。ナナカが」
「え、俺?」
ナナカが自分を指差しながら驚く。
「炒飯ならナナカが一番早く一番美味しく作れるんだろ?」
「まぁ・・・自分で言うのもアレだけど、その自信はあるよ」
「じゃあ、頼むよ」
ナナカが仕方なさそうに肩をすくめて、食堂のお姉さんに「すみません少し厨房借りますね」と言ってカウンターの奥に行く。
「ありがとうですわ。愛し子様。わたくしの名前は・・・」
「今はそういうのいいから、ここだと通行の邪魔になるから早く席に座ってくれ。そして大人しく料理が来るのを待ってろ」
「は、はい! かしこまりましたわ!」
少女は杖を持って元気におさげを揺らしながら席まで走っていく。
「ディル君、優しいね~。でもいいの? いくらナナカ君が炒飯作るのが早いからって、さすがに食べ終わる頃には鐘も鳴り終わってるよ~?」
一連の流れを見ていたマイが俺の肩に手を置きながら言う。
「いいんだよ。昼食を抜きにするよりはマシだし、俺達はギリギリ間に合いそうだからな」
「・・・って言うことだからナナカ君! 早く作ってね~! ウチらナナカ君待ちだから~!」
「先に行ってていいよー!」
厨房からナナカが叫ぶ。
さすがに半ば無理矢理作らせといて先に行くのはどうかと思う。
「いや、俺は待ってるから・・・」
「いいよいいよディル君! ナナカ君がそう言ってるんだから先に行っちゃおうよ~! ほらバネラもそんなとこでポケーッとしてないで!」
マイに背中を押されて食堂から追い出される。さっきの少女が何か言いたげな顔でこっちを見てくるけど、俺に言われた通りジッと席に座って料理が来るのを待っている。
「あの・・・いいんですか? あの子さっき妖精様を追いかけてたとか言ってましたけど・・・」
バネラが食堂の二枚扉を閉めながら遠慮がちに言う。
あ、そういえばそんなこと言ってたな~・・・。あの様子だと追いつけなかったみたいだけど。ソニア飛ぶの速いからな~。
「ま、そのうち話す機会もあるだろ。・・・それより次の授業は何なんだ?」
「次は運動の時間だよ~。更衣室で運動着に着替えてグラウンドに集合だね~。更衣室の場所は分かるー?」
「一応説明して貰ったけど・・・案内してくれるのか?」
学園内の地図は一応頭の中に入ってるけど、実際に見て回ったわけじゃないからな。
「いいよいいよ~! でも、女子更衣室の中までは案内しないからね~!」
「それは分かってるよ」
「フフッ、ディル君だったら下着くらい見せてあげてもいいけどねー!」
マイがそう言いながら俺の腕に抱きついてくる。俺は「見せなくていいわ」と腕を振り払う。
「ちぇ~、ディル君は堅物だな~!」
いや、ぜんぜんそんなことは無いと思うけど・・・俺は割と欲にまみれた人間だと思う。もしソニアに同じことを言われたら、今と同じ対応は出来ないと思うし。
(ちょとディル!! こっちこっち!)
突然頭の中でソニアの声が響いた。ビクッと体が跳ねた。
え? どこか近くにいるのか?
キョロキョロと辺りを見回す。
「急にどうしたんですかディル氏」
「どしたのー? ディル君」
バネラとマイが左右から俺の顔を覗き込んでくる。
「いや、どっかにソニアが・・・あっ」
窓の外でソニアがコンコンとガラスを叩いて膨れっ面で俺を見ていた。俺が窓に視線をやったことで、マイとバネラもソニアに気が付いた。
「え! うそ! 妖精様ー!?」
「ほんとにちっちゃい・・・」
目を見張る2人を視界の端に留めながら、コンコンと窓を叩く。すると、コンコンと小さな手で窓を叩き返された。
(いや! そうじゃなくて! 窓を開けてよ! いつもみたいに体を電気にして通り抜けたら、昨日みたいに服が脱げちゃいそうなんだもん! だから早く開けてよ!)
・・・ったく。しょうがないなぁ。
窓を開けようとしたら、マイが俺の顔をジーっと見ていることに気が付いた。
「ディル君って妖精様の前だとそんなだらしない顔するんだね~」
「だらしない顔ってなんだよ!」
「急に元気になっちゃって~!」
マイが笑いながらツンッと俺の頬を突く。その瞬間、俺とマイの横にある窓ガラスがパリーン!と割れた。恐らく割った本人であるソニアが、頬を膨らませて腰に手を当てて俺とマイを交互に睨んでいる。
「急にどうしたんだよソニア」
俺がそう聞くと、ソニアはビシッとマイを指差した。マイは顔を真っ青にして「い、いや、ちがっ」とアタフタしていて、バネラはサッと俺から距離をとった。
2人は何故かソニアに怯えてるみたいだけど、頬をパンパンに膨らませて羽をパタパタさせているソニアは普通に可愛い。それに、この感じだと本気で怒ってる訳じゃないと思う。
ソニアはすぅ大きく息を吸って、口を開いた。
「もう! こっちは大変な思いしてたってのに! 何をイチャイチャしてるのさ!」
大変な思いって・・・勝手にいなくなったのはソニアだろうに・・・。
読んでくださりありがとうございます。ソニア、学園の窓ガラスを割る。




