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ZAZA記  作者: 埴輪庭
8/21

金欠


リリスがザザの胸をなでている。

ザザとリリスはお楽しみ後は2人でこうして余韻を楽しむことがほとんどだ。


「ザザ様は本当にお体に傷のあとがありませんね」


リリスがそんな事をいった。

ザザはリリスの手を撫でながら頷く。


「俺には見えるのさ、敵の次の瞬間の動きが…」


ザザがそんな事を言う。

嘘だ。

ザザには未来視などは出来ない。

ただ、めちゃくちゃに剣が上手いだけだ。

ザザはもう30代後半だが、若い頃は聖剣エルクス・キャリバーンの担い手、剣聖カスパールの再来とまで言われたほどの剣達者である。


しかし、好きな女に剣で斬り殺す事が上手なんです、などと自慢する馬鹿が何処にいるのだろうか。

だからザザは見栄を張った。


リリスは目をぱちくりさせて、“じゃあこれから私が何をするかわかりますか?”などと言った。

ザザは鼻の下を伸ばしながらリリスへ手を伸ばした。



そんなこんなでザザは金がまた無い。

ザザは金をかせぐとすぐ遣ってしまうので常に金欠だ。

だが、悪さみたいなことは決してしない。


なぜならリリスにそれを知られたら嫌われると思っているからだ。

金にだらしないが、曲者揃いの金等級の中にあって、ザザはそこそこ善良だし、無愛想だが扱いやすい者であるので、ギルドも実入りがいい依頼をまわしたりはしている。

しかしそれではいった金は片っ端から使うのであまり意味はない。



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