続
「9時になりましたので、始めたいと思います。
え〜、山内 緑さんですね、最近の様子について、私、四宮から、報告させていただきます。」
AM 9時
一階の会議室で、山内さんの担当者会議が始まる
相談事業所の担当者2名 地域活動支援センターの職員1名 私と相原君が出席している。
最近、生理前になると、体調が不安定になること。
今回は酷くて、入院手前までいったこと。おばあさんが入院したこと。
双子の妹さんも不安定で入退院を繰り返していること。
お母さんも鬱をわずらっていて、山内さんが影響を受けてしまっていること。
半年位はとても安定していたが、お母さんと妹さんの体調不良が重なり、今後もっと悪くなることが懸念されることなどを報告した。
「グループホームを希望している話は聞いていますか?」
地域活動支援センターの水川さんが発言する。
「以前、面談のときにチラッと聞いたことはあります。でも、お母さんから反対されたとかで、具体的な話にはなりませんでした。」
「グループホーム……考えてもいいかもしれませんね……」
相談事業所の担当者がそう言うと、少しの間沈黙が流れた。
「お母さんと本人と、一回話し合ってみますか?」
「以前から、主治医からも、お母さん、妹と離れたほうがいいと言われてはいたみたいなんです。結局、メンタルもらっちゃうんで…具体的な話をしてみますか?」
相談事業所の担当者がそう言って、私達は、山内さんがグループホームに入る道を探ることにした。




