すきなもの
とある場所にて、お題を頂き、作成。
ものすごく短いです。
「食べ物で思い出したのは『饅頭怖い』なんですよ。知ってます?」
いきなりそう切り出した、隣の席に座る君。
今は四時間目、現国の時間。先生はダルそうに教科書を読んでいて、先生の声を子守唄代わりにし、眠っている奴もちらほらといる。もちろん、内職している奴もいる。そんな、退屈でいつもと変わらない、時間。
前の席の、口を開けば「腹減った、何かくれ」と言う、あいつが言うならわかるけれど。いや、あいつは「饅頭怖い」なんて遠回しには言わないな。
え?君が言うの?
隣の君は、よく言えば優等生で、そんな事を言うキャラでは無い。私は一度周りを見た後、まさかね、と、思いながら、隣の席を見る。
「今なら、饅頭じゃなくって、メロンパンが怖いかも?」
そう言うと、君はにこりと笑った。




