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第一層編
この世界の監視カメラ総数54億3200万個、監視ロボット台数23億台。
生きているだけで罪に問われるこの世界に生まれてくるものは生まれながらに100万年の刑期が与えられる。
世界では国々が資源を奪い合い争いが絶えず人口は減り法律は無限に増えていった。
そう、この世界に自由はなかった。
目を開けると独房の臭い、自分の体臭、監視ロボットの錆びた臭い。
たくさんの情報が一気に舞い込んでくる。
神夜 凌は目を覚ました。寝ていた訳だが布団などは一切ない石で出来ている床で寝ていたのだ。
『さすがに6日間風呂に入らないと臭くなるなあ。』
この収容所では一週間に1回しかシャワーを浴びれない。なぜなら水は大切な資源だからだ。
凌は独房からでて朝食を食べにいこうとした。だが、
独房からでた瞬間あたりはざわついており混乱めいていた。
なにがおこったのか見てみるとそこにはとても美しい女が倒れていた。