第五十二話:他の変化
今回は少し短いです。
*8月17日誤字修正:看病までしれくれ⇒看病してくれ*
*8月19日誤字修正:女性人は⇒女性陣は*
新たな本を手に入れた日は【気絶】していたせいもあって、時間が遅くなったので明日から解読を進めることにする。
そして翌日、いつものように昼食会をしているとNPCの話題になった。
「正直驚きました。あそこまで変化しているとは」
「どこかの宿屋の女将さん、プレイヤー追い出してたね!」
「他にもいろいろあるみたいだね」
三人組が目撃したのは話にも出ていたプレイヤーの被害(?)状況だった。他のエリアでも宿屋から追い出されたプレイヤーが結構いるみたいだ。一体何をしたのやら。看板娘でもナンパしたのか?
「幸いにして私たちはギルドがあるからね。そういうのには巻き込まれなかったけど」
空と三人組は同じギルドに所属している。その名も“ヴァルキリー”。
名前からわかるように女性プレイヤー限定のギルドだ。空、いやエルジュはそのギルドで三人いるサブギルドマスターの一人らしい。
「あとNPC店のポーションの値段が上がったな」
努曰く、ポーションの値段が1.5倍になっているらしい。一方生産職のプレイヤーが売っている値段は今まで通りなので、やはり好感度システムの影響なんだろう。
しかし全てのNPC店のポーションが値上がりしたわけではない。上がったのは先ほどにもあったプレイヤーが何らかの暴動を起こした近辺だけだ。実際、アリアさんの雑貨屋ではポーションの値上げはしてなかったし。
このようにいくつかのNPC関連の出来事が発生しており、一番多いのは努も言っていたNPC店の販売品の値上がりだ。ただでさえ【空腹度】の投入により食糧を買う必要が出てきたところでの値上がりなので文句を言うプレイヤーが続出し、中には運営に苦情のメールを送っているプレイヤーもいるらしい。おそらくその大半が自分たちが悪いという自覚が無い連中ばかりだろう。
「俺は特にないかな?」
アトリエがあるから宿屋は使わないし、ポーションも自作できる。変わったことがあるとすればアリアさんからダメージを受けたことだが、これは自業自得だ。
そのことを告げるととても驚かれた。
「いや、確かにアップデートでNPCからダメージを受けるが、看病までしてくれないぞ」
「というか、部屋に入れる時点でおかしいよ」
廃人二人からするとアリアさんの反応は好感度システムを考えても異常らしい。すると考えられるのはアリアさんに組み込まれたAIが特殊なのか、それともアリアさんの俺に対する好感度が異常に高いかのどちらかになる。
「どう考えても後者だと思いますよ?」
「そうだよねー!」
「すてきです」
三人組はそろって同じ意見を言った。なんでも、空からアリサさん救出イベントのことは聞いていたらしく、それをきっかけに惚れられたのだと言う。
「そこまでにはならないとおもうけど」
「いや、十分あり得るよ兄さん!」
空も三人組と同じ意見の様だ。
俺を含め五人の視線が努に集中する。視線を受けた努は気まずそうにするも、女性人の意見に賛同した。
(裏切り者!)
(この前の追試裏切った罪は忘れないぞ!)
アイコンタクトで会話する俺と努。女性陣はどうやって俺とアリアさんをくっつけようか作戦会議中だ。
正直余計なお世話なんだがこの状態の女性に変に関わるとろくなことにならないのは過去に経験済みなので、俺は弁当を食べ終えるとすぐに教室に戻った。
放課後、今日は冷蔵庫に食材が溜まってきたので整理しなくてはならないためタイムセールにはよる必要が無いため少し長めにダイブしようとダイブインする。
そしてアトリエで目が覚めるとティニアさんからコミュが届いていた。
内容は『お時間がありましたらお茶でもどうですか?』というお誘い。普通こういうモノは何かのイベントの合図だったりするが好感度システムの影響という可能性もある。
「ともかく、返事を送らないとな」
といっても、何を書けばいいのかわからないので、とりあえず『いつごろ伺えばいいですか?』と書いて送る。
少しして返事が届き、『いつでも構いませんよ』と返ってきたので、『ではこれから伺います』と返事を送り、少ししてから魔方陣で『水仙』に転移した。
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