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VRMMOの錬金術師  作者: 湖上光広
第三章:希望を照らす想い
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第二十二.五話:テイム情報

テイム情報開示だけで文字数が多くなったので話を分けます。

テイムの条件解放という望んでいた人たちにとってはこれ以上ない吉報は全種族エリアで同時に祭りが開かれたような状況になり、事情を知らないNPCたちが「きゃ、客人たちが壊れた?」と動揺している。


「ある意味当然の結果だよな!」

「うんうん! これでようやく戦闘が楽になるよ!」


同じように祭り状態なのが目の前の二人。場所と時間はいつもの中庭で昼休みだ。


「そんなに欲しかったのか? テイムモンスター」

「「当然!」」


二人声が揃っていてすごいなと思ったが、次の声を聴いて落胆した。


「これで常に美少女が俺のそばに!」

「ペガサスとか天馬とか! そういうのが欲しい!」

「……単なる欲のためかよ」

「「「あははは……」」」


ほれ見ろ、後輩三人組までもが呆れてるじゃないか。


「夢物語はどうでもいいとして、実際どんなモンスターがテイム可能なんだ? お前らの推察でいいから教えてくれ」


いまだに祭り状態の二人を何とか落ち着かせて意見を訊くことにする。というか、これが今回集まった理由だし。


「可能性としてはエリア1の序盤のモンスターは確実だろうと思う。実際テイムにはリングが必要だということは確定してるし」


そう、実はテイム情報解禁と同時に立ち上げられた掲示板に何人かのプレイヤーが「実はもうテイムモンスター持ってます」と書き込みをしている。その誰もがドロップしたリングからモンスターが出てきたと書いている。


なお俺は書き込みしていない。パルセードはいいとして、スフィレーンはさすがにヤバい。当然その存在を知っている空+後輩三人組にはあらかじめ口止めをお願いしてある。


「そうだよね。でも。エリア1でいいのなら種族ごとの最初のエリアでも可能性があるよ」

「そうなると、お前らの望みは叶いそうにないぞ」

「「ぐふ!」」


揃って倒れこむな。お前らは芸人か。







学校が終わり、何時ものように買い物を済ませてから自宅に帰り夕食の準備をする。空はすでにダイブインしている。


「さて、俺はテイムどうしようかな」


一応候補はいるのだが、果たしてテイムモンスターの枠に入っているのだろうか? でも同じような感じのパルセードがOKなら多分大丈夫だろう。


仕込みも終わったのでPCの前に座り起動。すでに情報は掲示板に書かれているだろうと思っていたが、なんとトップページにコメントが書かれていた。


『運営です。いつも遊んでいただきありがとうございます!

この度テイムの情報を解禁しましたが、情報が多いのでこちらで簡潔に説明しておきます。


http://******』


「運営さん、いい人だな~」


さっそくリンクページを開きその内容を確認する。



『テイムについて


テイムとは普段皆さんが戦闘しているモンスターたちを共に戦うパートナーにできるシステムです。こちらはスキルでないのでスキル一覧を探してもありませんのでご注意ください。


テイムできるモンスターは決まっており、全てのモンスターがテイムできるわけではありません。重ねてご注意ください。



テイムには必ず〝~リング″が必要です。リングはドロップするか特定の条件を満たすことで入手可能です。

条件を満たすことでリングが覚醒し、モンスターを召喚することが可能となります。召喚されたモンスターのステータスはモンスターの状態によって異なります。


状態と条件はリンクしており、それぞれ以下の通り。


状態1【服従】

覚醒条件:〝リング″を手に入れたモンスターをリング入手後100体倒す。

最も簡単な召喚条件であるが、テイムモンスターは自分もいつか倒されるのではと怯えているため、全ステータス-10%



状態2【尊敬】

覚醒条件:〝リング″を手に入れたモンスターの上位個体を100体倒す。上位個体に関してはリングの詳細表示に追記済み。

自分よりも上の存在を倒し続けたことにより、モンスターはプレイヤーを格上の存在と認識し、自らもそうありたいと努力します。召喚されたときのステータスに変化はありませんが、共に戦い続けるごとに強くなります。



状態3【共存】

覚醒条件:〝リング″を手に入れたモンスターの天敵モンスターを100体倒す。天敵モンスターはリングの詳細表示に追記済み。

自らの天敵を倒し続けたことにより、同じ存在であると認識される。お互い共に戦う仲間であるため、自身ならびにプレイヤーの全ステータスも10%向上される。



状態4【親愛】

覚醒条件:〝リング″を手に入れたモンスターが好まれる行動を多くとる。どういう行動が好まれるかは秘密です。

隠し覚醒条件の一つ。プレイヤーのことに対して好意を示します。ステータスの向上はありませんが、特殊なスキルを身に着けプレイヤーの助けになります。



状態5【信頼】

覚醒条件:〝リング″が手に入るモンスターを特殊な方法で倒す。

隠し覚醒条件のもう一つ。〈【召喚】によるMP消費を20%軽減〉の付属スキルがあり、マスターであるプレイヤーのためにあらゆる手段で尽くそうとする。



以上がテイムモンスターの状態と条件の一覧です。さらなる詳細を知りたい方はエリア1はじまりの街で開放されたテイム牧場をお訪ね下さい


運営』



「ふ~ん。やっぱりパルセードの召喚条件は普通じゃなかったのか」


詳細を確認したいが、そろそろ仕込みが終わる時間なので再び夕食の準備だ。


いい感じにできてきたところで空が降りてきた。ずいぶん早いな。


「テイムどうだった?」

「人多すぎて無理」


ああ、そういうことか。確かに今日は多くの人がダイブインしているはずだからな。当然テイム目的で。


「それじゃ、今日は諦めるのか?」

「夕食食べてからもう一回チャレンジ。いただきまーす」


ふむ。空ですらためらうぐらい人多いのか。でも俺が向かうエリアはまず人がいないだろうから大丈夫だろう。

後半、というより本題となる第二十三話は明日中には投稿いたします。同時に更新できず、本当に申し訳ありません。

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