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VRMMOの錬金術師  作者: 湖上光広
第二章:新たな力
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第四十五話:遺跡攻略戦

急にモデムの調子が崩れ、投稿が遅くなってしまいました。大変申し訳ございませんでした!(この投稿は近所のマンガ喫茶から投稿しています)

悩んだ結果、ここはやはり助けることにした。となると問題なのはどうやって助けるかだ。


他のプレイヤーが攻撃しているモンスターを勝手に攻撃すると共闘ペナルティが発生してしまう。共闘ペナルティが発生している間はお互い攻撃力や防御力などステータスが軽減してしまうため、この状況でその手段はとれない。


一番いい方法は戦っているパーティーのリーダーに“レイド申請”を送り、承諾してもらうことなのだが、見てる限りそんな余裕はなさそうだ。


となると共闘ペナルティを受ける覚悟で支援するしかないと思うかもしれないが、実はこれには抜け道がある。


「準備はいいですか?」


俺の声に無言で首を縦に振るうアリサさん。

視線を戦闘中の遺跡前に移し、その時を待つ。


ゴーレムが棍棒を振り下ろしたことで少しの間硬直する。そのタイミングで俺は合図を口に出す。


その瞬間、上空に暗雲が発生し、そこから雷が落ちる。

【雷属性上級】のアクト〔サンダーフォール〕。見たままの通り雷を落とす魔法だが、攻撃力は〔ライトニングパイル〕より劣る。

しかし、この魔法の最大の特徴は詠唱から攻撃までの早さ。暗雲を発生させるというプロセスがあるにもかかわらず、魔法名を言っていから雷が落ちるまで1秒もかからない。〝ライジンディスク″も同じプロセスだが、踏んでから雷が落ちるまでの時間は約1秒なのでそれより早いのだ。


雷は見事にゴーレムの頭部を直撃し、それによりゴーレムは膝をつく。ゴーレムは地属性なので雷属性はあまり効果が無いはずだが、それでも弱点を攻撃されれば多少はリアクションがあると思っていたので、その行動には感謝する。間違いなくこれで頭部が弱点だとあいつらにも伝えられただろう。


急に落ちてきた雷にラインたちが驚いているが、その隙に俺たちはその場から走り去る。しばらく走っていると共闘ペナルティの証である赤いオーラが消えていく。


これこそが共闘ペナルティの抜け道である。

戦闘場所から一定以上離れることで“戦場から逃亡した”とシステム的に認識され、その瞬間共闘ペナルティが解除されるのだ。ただし、もう二度と逃げた戦場には参加できない。


なにはともあれ、これであいつらがゴーレムを倒すことはできるだろう。驚きはあるだろうがラインは戦闘に関しては間違いなく実力者だ。弱点が見つかればそこを攻撃するのに戸惑いこそあれ躊躇はしないだろう。ついでに向こうにはエルジュもいる。


まあ、誰が助けたのか分からないままなので倒しても気分的には微妙だろうが。





川が流れているところまで戻るとしばらくそこで休む。ここまで走ってきたので休むのも目的だが、本当の目的はラインたちが遺跡から離れるまで待つことだ。


向こうは当然ながら援護してくれたのが誰か探そうとするだろう。しかしここから遺跡までは多少距離があり、しかも俺達が休んでいる場所は獣道からさらに離れた場所なので獣道をたどってきただけでは見つかることはない。


夜になりかけたところで再び獣道に入る。その先にはすでにラインたちはいないだろうから今度は俺たちが遺跡攻略のためゴーレムに挑む……はずだった。


「なんでまだいるんだ?」

「こっちを探しているのでしょうか?」

「でも、なんか相談してるみたいだよ?」


視線の先ではラインやエルジュ、その他4人ほどのプレイヤーが周りを警戒し、他のプレイヤーが円陣を組んで何かを話し合っている。


「もしかしてゴーレムを倒しただけじゃ遺跡突破にならないのでしょうか?」


その可能性は十分あり得る。アレはあくまで門番で遺跡の謎とは別物だとしてもおかしくはない。

だとしても遺跡の中ではなく、外で話している理由が分からない。


先ほど同様しばらく様子を見守るが、やがて彼らはその場から去って行った。




ラインたちが去ってからしばらくして俺たちは木々を抜け、遺跡に近づく。ゴーレムが出現してくることはすでに判明しているので俺は盾を構え、他のみんなは頭部を攻撃できるよう攻撃準備を整えている。


しかし、遺跡に近づいてもゴーレムは出現せず、あっさり遺跡の入り口と思われる扉の前に立つ。


警戒を維持しながらも扉を押そうとすると目の前にウィンドウが表示される。


「何これ?」

「知らない言語ですね」


スワンとリボンが言うようにウィンドウに表示されている文字は俺たちが普段使っている言語ではない。どうやらアリアさん達にも見えているようだが、二人と同様に知らないという雰囲気を出していた。


その中で俺はこの文字をよく知っていた。というより最近教えてもらった言語だった。


「『この遺跡は我らハニフェイル族にとって神聖なるモノ。踏み込む覚悟があるのなら挑むがよい』?」


俺が文字を読み上げるとウィンドウが消滅し、鍵が外れたような音が聞こえる。導かれるように扉に手を合わせるとそれに反応するように扉が左右に開かれる。


「……中に入りたい人、挙手」


振り返るとおそるおそるではあるが全員が手を上げたので遺跡の中に入ることにする。




遺跡探索となったが中は一本道で途中に部屋も無く、そのまま足を進める。


「そういえば、どうしてあの文字が読めたんですか?」


先頭を歩いているティニアさん(その指に炎をともして先を照らしてくれている)が振り返って訊いてくる。見れば全員が同じ疑問を顔に浮かべていた。


「あの文字は古代文字と呼ばれている物です。フェアリーガード六番隊隊長のエイミさんから教えてもらったんですよ」


【魔法陣魔法】習得には魔法陣を覚える必要があるのだが、その際に役立つと言われ必死になって覚えた。その結果、魔法陣に書かれている文字や記号の意味を組み合わせることで魔法陣が発動していることを知った。

逆を言えば、一文字でも意味が異なる文字や記号を入れてしまえば魔法陣は全くその機能を発揮しないということでもあるので、意味を覚えることは確かに重要なことだった。


(ん? 意味?)


思い返してみながら何かが引っ掛かるがそれが何だか分からない。喉に小骨が刺さったような不快感を覚えながら進んでいくとティニアさんが何かを見つけた声で我に帰る。


「また扉?」


入り口と似たような扉だが今度は何も表示されない。試しに押してみると簡単に開いた。


「まあ、進むしかないよな……」


全員が攻撃態勢になったのを確認してから扉の先に進む。

一歩足を踏み入れた途端、部屋の両端に設けられた燭台に次々と炎が灯り、扉の先が広々とした部屋であることが判明する。

そしてその奥には巨大なソファに座る一体の影。どう考えてもボス以外の何物でもない。


「それじゃ、戦闘開始といきますか!」

「「「「「はい(うん、ええ)!」」」」」


俺を先頭に、同じく前衛としてティニアさんとアリサさんが後ろにつき、スワンとリボンが弓を構え、アリアさんがその後方で両手にポーションを握る。


俺達が陣形を整え終わると同時にボスが立ちあがり、こっちに向かってジャンプしてくる。


その姿は人型。

詳しく言えば二足歩行の体型に、顔がワニ。右手にはキバのような形をした大剣を持っている。その名前は『アリゲートタイタン』。


名前を確認すると同時に咆哮を上げ大剣を横に振ってくる。とっさに前に出てその攻撃を盾で受ける。衝撃で後ろに下がるがその隙を見てティニアさんとアリサさんが攻撃を仕掛ける。


なお、その攻撃方法は魔力を拳に込める【魔闘拳】と呼ばれるスキルだ。二人とも習得していなかったのだが、魔法を使っての近接戦闘を訓練している間に習得できたらしい。


炎と雷をまとった拳がそれぞれの足に当たり、怒ったような声を上げながら大剣を近かったティニアさんに振り降ろそうとするアリゲートタイタン。

しかしリボンとスワンの攻撃が顔に命中に攻撃を強制停止させる。


追撃を与えようとするティニアさんとアリサさんだが、アリゲートタイタンの咆哮によりその動きが止まり、その頭上には【硬直】を現すアイコンが表示されている。


(咆哮による【威圧】か!)


動けなくなった二人を守るように〔ワイドプロテクション〕を発動させ盾を構えるも、先ほどより強い攻撃だったので三人とも後方に吹き飛ばされる。


しかし、アリアさんがすかさずポーションを投げてくれ体力が回復する。それを見たアリゲートタイタンがこっちに足を向けるも、吹き飛ばされるときに投げておいた〝ライジンディスク″が発動し、それに合わせてリボンとスワンが攻撃を放つ。


まだまだ戦闘は始まったばかりだ。

次はきちんと三日後に……モデム次第です。


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