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【再改稿版】骨の十字架  作者: 園村マリノ
第三章

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20XX年9月XX日

 お母さんに会いに行った。待ち合わせ場所は、お母さんが一人で暮らすアパートの最寄駅前の小さな喫茶店だった。


 学校はどうかと聞かれて、僕はついにいじめを打ち明けた。お母さんはショックを受けていた。


 お父さんには言ってないのかと聞かれたから、話せていないとは答えたけれど、その理由までは黙っていた。


 ケーキとジュースが運ばれても、お互いすぐには口を付けなかった。


 お母さんは、お父さんに話してから担任の先生に相談した方がいいと言った。「そうする」とは答えたけれど、(なか)先生がどうにかしてくれるとは到底思えないし、とてもじゃないけれど、お父さんにも話せない。


 その後は二人でケーキを食べながら、たわいない話や、懐かしい思い出話をした。


 帰り際、お母さんはお小遣いをくれた。一人暮らしで大変だろうからと一度は断ったけれど、このぐらいの余裕はあるわよと笑って握らせてくれた。また今度会おう、何かあったら連絡するようにと言われ、僕は泣きそうになったけれど、ぐっと堪えて笑顔で別れた。


 離れていても味方はいる。僕は独りじゃない。そう思うと、少しだけ気が楽になった。


 でも、この日記を書いているうちに、だんだん不安になってきた。


 もう二度とお母さんに会えないような気がするのは何故だろう?

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