表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

SFショートショート

精神寄生侵略生物

 日付も変わった夜中、疲れた顔で足を引きずるようにして歩く男性の前に光り輝く球体が突如として現れた。なんだ、と驚く間もなくその球体は男性の身体にぶつかり、ふっと消えていった。


 男性はしばらくの間呆然としたように立ち尽くしていたが、やがてニヤリと不気味な笑みを浮かべるとまた歩き出した。



 あの光球は他の星からやってきたエイリアンだったのだ。人間の精神に寄生して少しずつ繁殖して星を侵略する、恐ろしい存在だった。


「さて、しばらくの間はこいつに擬態をして、余裕が出てきたら周りの奴らに寄生をしていくか」


 寄生された男性は家に戻るとそう呟き、その日は眠りについた。



 翌日になり男性に擬態するために会社へと出勤したエイリアンは驚いた。激務に次ぐ激務で余裕なんてまるでないのだ。

 必死に仕事をこなしても次々に別の仕事が舞い込み、しかも給料はまるで良くならない。



 エイリアンは今日も余裕が出来ることを願いながら必死に仕事をこなしている。こうしてこの星の平和は守られているのだ。

お読みいただきありがとうございます

面白ければ評価や感想をお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ