表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

背筋が凍る冬の夜話

 退屈だ。


 私は雪が降り頻るある日の夜、たった一人で炬燵こたつに当たっていた。


 うん?


 サクサク……。


 誰かが我が家の狭い庭を歩く音がする。


 サクサク……。


 私は一人暮らし。家族はいないから、庭を歩いているのはかなりの確率で不審者。


 サクサク……。


 確実に玄関に近づいている。


 私は億劫だったが、炬燵を抜け出し、玄関に向かった。


 そして、下駄箱に立てかけてある斧を手に取り、侵入者に備える。


 すりガラスの向こうに、人影が写った。


 間違いなく、何者かが来ているのだ。


 私は斧の柄をギュッと握り締めた。


 コンコン。


 ノックの音がする。律儀な不審者だ。


 油断はできない。


 私はそっとノブを回し、ドアを押し開いた。


「ホホホホ」


 そこには雪女が立っていた。凍てつくような目、大きく裂けたような口。


 長い髪が、風で広がり、まるで蛇がのたくっているようだ。


 私は大声で叫んだ。


「遅いよ、雪ちゃん! もう来ないのかと思ったよ!」


「ごめーん、座敷童子ざしきわらしちゃーん。今日、バレンタインデーでさあ。忙しかったのよ」


 私は肩を竦め、彼女を家に招き入れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ