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ネオンテトラは勇躍す 42

4-42


 【ラジオジパング】の、創業者一族による経営権奪取は、翌日大ニュースとなって、日本列島を駆け巡った。

元々注目度の高い案件だったこともあり、その伝達スピードは驚異的で、都市部では当日の号外が出たほどだ。



「どこも、この件で持ちきりだね」


小さな赤子を片手で抱っこした妙子が、テレビのリモコンを操作しながら呟く。


「だなぁ」



 そう、3月に第二子が誕生したのだ!

男子だ!

うん、残念ながら俺に似つる!

パッとしない男に育つだろう!

だが、嬉しい!!


 名前は、【未来】だ。

俺と妙子、そして俺たちを取り巻く人々、さらにはこの国の未来を、こいつに託したい。

そんな気持ちで名付けた。

重荷かもしれないが、許して欲しい。



 話を戻す。

【ツキテレビ】以外の局は、寝耳に水というか、まさかそんな事がーーと言った感じで、混迷を極めている。

はっきり共通して言えることは、牛丸さんもとい牛窪さんを完全に悪者扱いしている点だ。


「お金のことしか考えてない人に負けないで欲しいですね。報道の自由を守りたい」


とか、


「この苦境を乗り越えて、正義を守りたい。

表現の自由は奪わせない」


とか、どの口が言うのよ、といったお涙頂戴のメッセージを垂れ流している。

正義ヅラと、そして悲しい、寂しい、苦しい、つらい、こわい、はメディアしいてはプロパガンダの常套文句だ。

街頭インタビュー(笑)を見ていればよくわかる。


 だが残念なことに、この時代の人々は、割とピュアなのだ。

テレビは、かなりの影響力を持つ。


 おおむね想像通りの反応なのだが、当の【ツキテレビ】、そして【ラジオジパング】は、事実だけは述べるものの、基本スルーの冷静な対応だ。


ふむ、自棄にはなってないらしい。


さてさて、どう転ぶか……。


俺は結構ドキドキしながら、ことの推移を見守っていた。


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