鋼の友達さ
きっかけは些細な喧嘩だった。
卵にマヨネーズかソースか
行きたい行楽地は無人島か無限ダンジョンか
ゴールデンスライディングウィーク前に、俺達の関係は終わった。
俺は世界に数人しか居ないZランクの冒険者
俺に倒せないモンスターは希少種族チビエマしかいない。
チビエマは見た目小人だが、戦闘能力はZをこえる奴もいる。
別れた彼女は、希少種族チビエマを剥製にしたいと我が儘言ってきた。
チビエマは人間と変わらない友好種族だ。
剥製なんかにしたらチビエマの国と戦争になる。
チビエマ士族の国は沢山あるんだ。
その喧嘩で俺達は別れた
フリーになった俺が独身生活を満喫していた三年後。
元彼女が浮気したAランクの冒険者がチビエマ士族に捕まった。
チビエマ士族の逆鱗に触れたのか、押しくら饅頭の連続攻撃に合ったらしい。
俺が久しぶりに交渉し、チビエマ士族は浮気相手を引き渡す。
彼の顔には、小さな小人の手の跡があった。
その後、元彼女と浮気相手はギルドマスターと国王に説教され、反省するまでギルド職員として裏方に回されることになった。
俺?俺は鋼の友達さ。