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城に着くと直ぐにガラガ王国の二人の王子達は兵達と共に地下牢に入れられた。


ユナとバーンはグロースライダーを先頭に謁見の間に入り膝まづいて王を待つ。数分後、王が玉座に着き深く礼をするとグロースライダーが発言を許された。


「ご報告致します。捕らえた二人の王子及び兵は地下牢に入れ、攫われた男爵と入れ替わった者は入手した情報が無いか確認をしております。」


「うむ。新たな情報があれば報告するように。さて…ガラガ王国第一王女ユリアーナ殿、貴殿から何かあれば聞こう。」


「発言をお許しいただき、ありがとう存じます。

この度は陛下に多大なるご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。罪人として捕らえられた第一王子、第二王子の命乞いは致しませんので陛下の御心のままに…。」


「あいわかった。貴殿との約束もある。時が来たら相応の裁きを下そう。」


謁見が終わりグロースライダーの執務室に移動すると、三人は一息ついた。


「お疲れ様でした。」


先に部屋にいたハルバードが入れたお茶を飲み落ち着く。


「以前と同じ部屋を用意しておりますので本日はゆるりとお寛ぎ下さい。殿下は一息ついたら執務になります。」


「せっかくユリアーナがきているのだ。そんなものしていられんな。」


「お忙しい中お時間はいただけませんのでこれをいただいたら失礼しますね。」


「ユリアーナ様もこう仰られております。」


「ハルバード、気が利かない男はモテないぞ。せっかく一緒に居られるのにまだ事務的な事しか話せていない!」


「こちらを本日中に終わらせなければお休みになれませんが。」


ハルバードは机の上の書類の山を見ながらそう告げた。

書類の山は三つもあり流石のグロースライダーも観念するしかなく、ユナとバーンは早々に部屋を後にする事にしハルバードが案内の為に共に部屋を出る。


「そういえば、頼んでいた知らせはまだ来ないみたいね。」


「そうですね。お聞きしていた方の訪問はまだありません。」


「それってヤンナとシンラの事か?」


「そうよ。そろそろ連絡が来る頃だと思うの。」


そう話をしていた次の日、ハルバードから来客の知らせはきた。

ユナとバーンが案内された部屋に入ると、少しボロボロの格好をしたヤンナとシンラが緊張した面持ちで椅子に座っていた。


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