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「私ってそんなに分かりやすいかな…。」


「ん?どうしたんだ??」


「ん~ん。何でもない。ヴィルーヴさん映像はこれくらい?」


「そうですね。後は弟君(おとうとぎみ)兄君(あにぎみ)がチラッとありますよ。」


「あっ、そんな重要そうじゃなければ結構です。」


「ではまた重要そうな事がありましたらお見せします。」


ヴィルーヴが水晶をしまうとユンギが少し残念そうにする。

その後直ぐに就寝となったがバーンとヴィルーヴが交代で番をする事になった。


「寝ながら警戒できるから必要無いと思うけど…。」


そんなユナの言葉は無視され番を始めるのでユナとユンギは気にせず熟睡した。

深夜、バーンがヴィルーヴと交代の為に起きヴィルーヴに声をかけようとすると先にヴィルーヴが話しかけてきた。


「でん…ユナ様は生き生きとしてますね。」


「ああ。城では違ったんだろ?」


「ええ。頼る者もなく孤独で、自分を常に押し殺して…生きる事を諦めない強い子でした。貴方が側にいたのも大きいのでしょうね。」


「あんた本当は殺す気無かっただろ…いや、俺を殺す気はあったかもしれないがユナを殺す気は無かったが正解か。あんたなら不意打ちなんて幾らでもできたはずだし毒だって解毒剤持ってただろ。殺したフリをして逃がそうとしたんじゃないか?」


「……さあ。気の所為ではないですか。」


ヴィルーヴはそのまま横になりバーンに背を向ける。


「頼みましたよ。おやすみなさい。」


起きているのは分かっていたがバーンはそれ以上聞かなかった。


翌日、予定通り次の街に着きユンギは人間の姿での久しぶりに街嬉しそうにしていた。


「ユンギって表情筋生きてたんだな。」


「バーン、失礼よ。」


「レディにその物言いはいけませんよ。」


「今日はここに泊まる事にして色々買い物しましょう。とりあえず宿屋ね。」


四人は表通りの比較的綺麗な宿屋に入った。

中は賑わっておりガヤガヤとしている。


「いらっしゃいませ~。ベルボラへようこそ!」


「街と同じ名前なんだな。」


「そうなんですよ。分かりやすいでしょ?」


店員は愛想が良い女性で慣れた様子で受付をする。バーンが受付を済ませると、四人はまず昼食をとりに行く事にした。


「どこかオススメの店はあるか?」


「ん~少し歩きますけど私のお気に入りの店がありますよ!」


四人は店員に聞いた店に行く事にして宿屋を出た。

店は広場の近くにあるようで広場の方へ向かって歩いていくと、何かを叫ぶ声が聞こえてくる。


「なんだろ…。」


気になったので広場に行くとそこではたくさんの人々の前で一人の少年が声をあげていた。

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