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冒険者ギルドのシステムはそんなに難しいものでは無かった。

ランクはS~Eまで、ランクアップはポイント制でBから上は筆記と実技試験もある。

基本的に自分のランク以上の依頼は受けれない。

通常依頼は日の出と共に張り出され、緊急依頼は都度張り出される。その為、朝は争奪戦。

常時買取り受付けしている素材を持ってきてもポイントが貰えるようなので低ランクの間はそちらで稼いだ方が良いと言われた。

ユナとしてもいきなり戦いに出るのは危険だとわかっているので、しばらくは地理を確認しながら素材を集めていくつもりだった。

登録後、20回初心者講習を受けなくてはいけないようで日程を渡され予約をし、その他指名依頼や公募など様々な説明を受け終わったユナは街の地図と国全体の地図を購入しギルドを出た。


「さてと、武器屋は何処かな。」


ユナは購入した街の地図を開き武器屋を探した。

今現在、ユナは武器も防具も装備していない。まだ戦う気が無いとはいえきちんと装備は揃えたいところだ。

地図から武器屋を探し出すと経路を確認し歩き始めた。ギルドから武器屋は近く、5分程歩くと看板が見え、ユナは扉を開いた。


「らっしゃい。嬢ちゃん何をお探しだい?」


「こんにちわ。武器と防具を買いに来たのよ。」


「嬢ちゃんが使うのか?そんな菓子でも買いに来たような感じでか?」


いかつめの店主は馬鹿にしたように笑い怪我をしない内に帰れとユナを追い払おうとした。その態度に少し頭にきたユナは右手にファイヤーボールを浮べ笑顔で再度武器と防具を買いに来たと言うと、店主は慌てて手を揉んだ。


「魔法使いならそうと言って下さいよ~。店でファイヤーボールは勘弁してくだせ~。」


「自分は魔法使いだ!武器と防具を買いに来たなんて客いる?」


「確かに、とりあえずローブと杖で良い…お嬢さん杖使ってませんでしたよね……。初めて見ましたよ。普通の魔法使いは杖を使うものなんですが……。」


「そうなの?私、魔法使うけど剣士になりたいから剣が欲しいんだけど。」


店主はユナを変な目で見ながらもピッタリ合いそうな物を選んだ。


「お嬢さんの細腕じゃあマトモな剣は振れないのでレイピアっていう細剣がオススメでさ~。防具は胸当てくらいなら邪魔にならないでしょ。」


店主のオススメをまんま買ったユナはその場で早速装備した。

見た目がグンと冒険者に近づいたがワンピースが全てを台無しにしていたので続いて服を買いに行く事にした。


「この辺りで動きやすい服を買えるお店はある?」


「二軒右隣に古着屋があるからそこで買うと良いよ。嬢ちゃんの服、一目で良品て分かるから目をつけられるぜ。」


「そうかな…ありがとう、行ってみるよ。」


ユナは店主にすすめられた店に向かった。

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