表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/108

48

ガッタから大量に剣を貰いホクホクしているユナの隣でバーンは勿体ないと恨めしそうな顔をしといた。

しかし、付与した剣を一番最初に見られるであろう人物はバーンなので少し楽しみにしているのもまた事実だった。


「剣も回収したし行くか。」


ユナとバーンはベベルを出て街道の脇にある細い道に入った。

こういった道には盗賊が多いので気をつけるようにとバーンが注意を促すとユナは居ないから安心して歩いて良いとすぐに返す。

ハッキリ言い切ったユナにバーンは疑問をぶつけると周りを探索していると何でもない事のように言うのでバーンは魔法の便利さに涙が出そうだった。


「目的地はグル高山にある洞窟だ。ここからだと一週間半くらいだが…歩いて行くって事で良いか?」


「ん~飛んだ方が楽そうだけど経験にはならないよね…」


「魔法で探索してる時点で変わらないだろ。」


結局、野営技術を学ぶ為と早く街に戻っても危ないので歩きで行くことにしたユナとバーンは人気の無い道をバーンが野営講義をしながら歩いていく。

ベテラン冒険者でありながらここまで大して頼りになるところを見せられていないバーンはノリノリだ。


「さてユナ君、野営で大切なものは分かるかな?」


「ユナ君…講習で第一に安全性、第二に水や食料って言われたわ。」


「うむ。よく覚えていたね。襲われにくい場所を見つける事は最重要事項だ。大きめの木の上で休む場合もある。」


「結界張ったら襲われないから安全。」


ユナの元も子も無い言葉はバーンの言葉を詰まらせた。バーンは咳払いし今のくだりは無かった事にして気を取り直し講義を再開する。


「水や食料は有限だから後のことを考えて摂取しなければならない。多少ひもじくても我慢して過ごすのも重要な事だ。」


「水は魔法で出せるし食料は収納にたくさんあるから数日では無くならないかな~。」


バーンは地面に崩れ落ちた。

せっかくの先輩冒険者としての知識や経験もユナの前には無意味。魔法が万能すぎて涙が出そうだ。


「何でも魔法に頼ってたら使えなくなった時に困るだろ?!他人に魔法が使える事隠してるんだよな?」


「魔法が使えなくなった時のために収納効果を付与したペンダントつくるから大丈夫!」


バーンは完璧に敗北した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] (T_T)うぅぅ バーン、カワイソウ……………ww←我慢できなかったらしい
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ