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ユナとバーンが仲間になって二週間が経った。


ユナの剣の腕は上達し、冒険者ランクも一つ上がって薬草採集以外に魔物を倒す依頼も受けるようになった。

バーンとは実力差があり過ぎるので、バーン指名の依頼や上位ランクの依頼の時はユナは別で自分の出来る事をする。


「バーンさんって好物件なのになんで告白受けないの?」


「え。変態は嫌でしょ。」


「アレだけ高スペックなら変態くらい目をつぶったら~。」


朝食中で動かない事をいい事に目の前に座りやたらバーンを押してくるカレンに、ユナはジト目で早く仕事に戻るように促すが時間が早すぎて人がまばらな為カレンは一向に仕事に戻らない。


「今日はバーンさん食事に降りてきてないけどどうしたの?」


「今日は激しい運動になりそうだから朝は抜いてその分寝るそうよ。食べ終わったら起こしてくるわ。」


「まるで奥さんみたいな言葉ね。」


ユナが睨みつけるとカレンはニヤニヤしながら退散して行った。

ユナは朝食を食べ終わったのでバーンの部屋に行くと、ノックしても反応が無い。仕方なくドアを開けるとバーンはダラしない顔で眠っていたので、その顔に思いっきりパンチしてみた。


「寝込みを襲うなんて大胆だな。」


「さっきまで寝てたはずなのに…腐っても高ランク冒険者ね。」


「いや腐ってないし。」



ユナは早く支度するように言い残し部屋を後にすると、少しして支度を終えたバーンが降りてくると二人で出発した。


「で、珍しく一緒に来てって何しに行くの?」


「実はだな。ドラゴンの鱗を取ってくる依頼があって力を貸して欲しいんだ。前に結界張ってただろ?あれ頼む!」


「ドラゴンの鱗取るのになんで結界が必要なの?」


バーンをキョトンとした顔で見詰めるユナにお嬢様だからドラゴンがどんなに恐ろしい存在か知らないのだと納得したバーンは、ユナの頭を軽くポンポンとしてため息をついた。


「まあ……見れば分かるよ…。」


何だがバーンに馬鹿にされているような気になったユナは頬を膨らましながらバーンより少し早い速度で歩いた。


暫くして、森が深くなってくるとバーンの警戒が強まった。

流石に戦場にいる自覚はあるので、子供っぽい感情を一旦しまい込んだユナも探索魔法で周囲を警戒した。

すると、早速探していたものであろう反応がありユナはバーンに方向を伝えた。


「まずは俺が切りかかるからユナは後ろで「待って。」…。」


「鱗が欲しいだけでしょ?まずは私に任せて。」


バーンを遮ってユナが前に出た。

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