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暖かい日差しの中、ユナはバーンと狩りに来ていた。

今日の獲物はガラガ国境付近に出没したローリングボアだ。


「隊長!対象が現れました!」


「隊長じゃないんだけどな。ローリングボアは突っ込んでくる速度は早いが直線でしか来ない。ちゃんと避けるんだぞ。」


緊張した面持ちで五人の兵が剣を構えてローリングボアを囲む。

バーン少し離れた場所でユナの結界に護られながらそれを見守っていた。




ガラガ王国の結界が消滅してからユナ達を取り巻く環境はガラリと変わった。


ガラガ王国は国名をガラガ国と改め王政から議会政へと形を変えた。

議会には各地の貴族と監査役としてヴィルーヴが参加して今後の国の在り方について日々話し合いをしている。


派遣されていた聖職者は汚職により本部へ送られ後任はシンラが務めている。

ヤンナとユンギは協会から席を抜き、ヤンナは騎士にユンギはメイドに転身した。


バーンは協会に所属し聖女付きの聖騎士になった。理由はユナが聖女となったから。


最初はユナの行動に否定的な言葉ばかりだったが協会をそれを黙らせ“心を痛めながらも正義の為に戦い竜王を助けた。”として聖女へと祭り上げた。


ユナとしては辞退したいところだったがイエニスタが噛んでいる事と分かり甘んじて受け、それならとバーンが聖女を護る騎士にと名乗りを上げた。


聖女になるとガラガ国の貴族達はユナが国を離れないよう手回しをし、一月たった今も城で過ごす事となっている。


暇な時にバーンが兵たちに稽古を付けていたので今では慕われ隊長扱いだ。




アルベール国で囚われていたルデウスとレイバンはハルバード専属の奴隷とされ主従の指輪をはめられた後にこき使われている。


ユナがたくさんの変化があった日々を思いながらぼーっとしていると兵達がローリングボアを狩り終わったようで雄叫びをあげた。


「ねぇ、バーン。そろそろこの国出よっか。」


「別にいいぜ。ただその前に…そろそろ俺の気持ちに応えてくれてもいいんじゃないか?」


ユナの顔を覗き込むバーンの顔は意地の悪いものだったが、眼は真剣そのものだった。


「…。言わなきゃ分からないの?」


眼に軽く涙をためながら恥ずかしそうな仕草でユナが返すとバーンは何かに撃たれたように仰け反り倒れた。


「さあ。帰りましょ~。」


ユナは兵達に声をかけるとバーンを置いて城へと歩き出した。


その夜、バーンと共にこっそり国から出てガラガ国の貴族や協会からまた捜索を受ける事になるが、ユナとバーンにはそんなもの関係無かった。



FIN

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