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パンクジャズ  作者: 林広正
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 俺は幾つかの音楽に関する本を持っているよ。今度あんたにも見せてやりたい。今ここで映像を送るのもいいが、それはちょっとばかり危険が大きいな。あんたはどうなんだ? ウークの文字を知ってるってことは、そうなんだろ? どうやって手に入れたんだ?

 それを先に聞くのか? 俺はお前がどうやって手に入れたのかを知りたいね。お前がやっているバンドについてもだ。お前は俺たちのことを色々と調べているんだろ? なんの考えもなしにいきなり連絡を入れるようなバカには見えないからな。お前のことを先に教えるのが礼儀じゃないか?

 俺がそう言うと、そいつは笑ったよ。そうだよな、なんて言いながら、まずはこれでも聞いてくれと、ノーウェアマンの音源を送ってきた。これが本当に驚きだった。音楽っていうのはこんなにも楽しいのかって驚いたよ。俺はそのとき初めて、自分以外の誰かが作った音楽を聞いたんだ。俺がそのことを話すと、そいつはまた驚きの顔を見せたよ。本当なのか? なんて言いやがる。当たり前だろって俺は思った。だってそうだろ? この世界から音楽が消えていたんだからな。

 しかしそいつの世界は、俺たちの世界とは少し違っていたようだ。


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