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パンクジャズ  作者: 林広正
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 そいつは俺の知らないこの世界をよく知っていた。なんでもかんでも調べるのが好きなようだったよ。

 俺はそいつに聞いてみた。UK、この文字を知っているかってね。そいつはニンマリ笑って答えたよ。ウーク、多分そうだよ。ってね。

 どこでこの文字を? あんたも持っているのか? まさか、それを見て音楽を始めたのか?

 どういう意味なのか、ピンとこない言葉だと感じたよ。なにが言いたい? 言いたいことははっきり言えよと思ったね。

 そいつは俺に、文明以前の形のある本について問い質してきた。あんたも持っているんだろ? どこで手に入れた? そんなことを聞かれても困るんだよな。俺が説明をしたところで、そいつには伝わらないはずなんだ。俺たちの世界には、闇がある。そこは、スティーブでさえ理解しきれていない世界なんだよ。まさか、そいつの世界にも闇があるとは想像していなかった。人っていうのは、いつでも独りよがりなんだ。自分だけが特別だと感じてしまう悪い癖がある。

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