ぬかに釘
糠に釘を初っ端の題材にした。理由はない
それはさておき。俺は「糠に釘」を「ぬか床に釘」と覚えていたので、確認の為にggったときちょっとビビった。なんか納得いってないから「ぬか床」に釘を刺すことにした。多分、どっちでもいいんだろうな。
今、君の目の前にはぬか床と釘、それとトンカチがあるだろう。君はぬか床に釘を据えトンカチを構えている。
昔、若気の至りからかよくDIYの真似事をしたな、と。感慨に浸りながらも、君はまっすぐと釘に視線を落としている。
鋭く、そして重く。トンカチを振り下ろす君。
しかし結果はどうだろう。君が期待した感触など皆無。名前も知らない木に釘を刺し、悦に浸っていたあの頃を思い出し、涙を流している。
あまりにも無慈悲。「ぬかに釘」などどこのサイコが考えたのだろう。君は怒りに震えるが、これ以上、己の腕力に任せ、ぬか床に釘を刺したとて、ただただ虚しさが残るのみ。
恐ろしいことわざ「ぬかに釘」。生涯、君の頭の中を蝕み続けるだろう。
俺は若気の至りでDIYなんぞやったことないしそもそも若気の至りですることなのかも知らん。
俺の知識何ぞあてになんねえからな。ことわざなんぞニュアンスだけしってればいいのさ。知らんけど