第三話:現実と理想
尺の都合により風呂シーンはカット
「ハッハッハ。シェリーよ、中々似合うではないか」
ミクダ領の街にある庶民向けの服屋に四人の客が訪れていた。
騎士の鎧姿のままの、ラースとフランク。そして、ボロボロの衣服を身につけていたワン爺とシェリーである。
最初に風呂に行った後、次に訪れたのがここ、服屋である。
いくら身体を清めても、服が汚いのではあまり良い気分ではない。流石に領主により与えられた物である騎士の鎧は変えられないが、せめて二人は服を買えた方がいいんじゃないかという提案をフランクから行ったのだ。
無論、その提案の裏には『この襤褸切れを身につけていることに何か意味があるのか』を確認することであり、もし隠し武器の類いを持っているのならばそれを取り上げることであったが。
「ありがとうございます、御爺様。このような服は初めてですが、動きやすくていいものですね」
しかし、そんな思惑とは裏腹に、ワン爺達はあっさりと着替えを承諾。むしろ進んで服屋に入り、目についた服を試着していた。
唯一、ワン爺が深めに被っているボロボロの帽子だけは「これはワシのトレードマーク」と言って外さなかったが、あんな帽子にはナイフ一本隠せないだろう。
大方、ハゲでも見られたくないんだろうなーと、騎士二人はあえて触れていなかった。
「はぁ……なんか、警戒するだけ損してる気がする」
「気持ちはわかるが、油断はするなよ」
楽しそうに騒いでいるワン爺とシェリー。何か邪悪な企みがあるようにはとても見えず、普通に観光を楽しんでいるようにしか見えなかった。
もちろん、彼らが試着しているのは平民用の地味なものだ。貴族のご令嬢にも勝る美貌を持つシェリーでは服が負けているようにしか見えないのだが、本人が楽しそうにしている以上何も言えることはなかった。
「……なぁ? 俺らも着替えね? まだなんか臭い気がするし」
「ダメだ。自己判断によるものとはいえ、今は任務中。騎士の任務に当たるときは、特別な指示が無い限りは身分を示す鎧を身につけることがルールだ」
「相変わらずお堅いねー……」
フランクは、ラースの生真面目な発言にやれやれと首を振る。
とそんないつものやりとりに、ワン爺が食いついてきたのだった。
「ほう? 今時珍しいくらいに真面目な若者じゃな?」
「……騎士としては当然のことです」
「そうかの? おぬし、郷騎士じゃろ? 上騎士ならともかく、郷騎士ならもっと砕けたイメージあるがの」
郷騎士は野蛮、上騎士は高貴。率先して差別を行っているのは上騎士だが、民衆にもそのような印象が浸透していた。
事実、高い教養を持つ上騎士に比べて、平民として碌な教育を受けていない郷騎士ではどうしても礼節の面では劣ってしまうのは仕方が無い。
しかし、それでも『理想の騎士』であり続けようと、ラースは自分を律しているのである。
「郷騎士であっても、騎士です。ならば騎士の誇りを穢すようなことはしません」
「ふーむ……本当に真面目じゃの」
「昔っからこうなんですよ、こいつ。いや、ガキの頃はもっと適当なところもあったはずですけど、ある日突然『騎士になる』って言い出して以来こんな堅物野郎になっちまいまして」
「……フランク、くだらんことを言うな」
何やら自分に危険そうな方向に話題が移っていったため、止めようとラースが声を出した。
しかし、流れとはそう簡単に止まらないものだ。
「幼少の頃に……ですか? いったい何があったんです?」
更に話に乗ってきたのは、服選びをしていたはずのシェリーだった。
純粋な眼で見られると、ラースとしても強く言えない。相棒の意外な弱点を発見したフランクは、ここぞとばかりにニヤニヤ笑って暴露話を始めるのだった。
「いやね、こいつ、ガキの頃に『大騎士物語』読んだんですよ。知ってます?」
「大騎士物語?」
「……おお、知っているぞ。たしか子供向けの絵本じゃったと思うが」
大騎士物語。子供向けというだけあって、とても簡単な物語だ。
品行方正で義に厚く、弱きを助け強きを挫く主人公が、悪党共をバッタバッタと成敗する……というお話である。
難しい思想の話なども一切無く、わかりやすい正義の味方がわかりやすい悪党を倒していくシンプルさが受け、本自体が希少なこの国でも男の子達に広く知られているお話なのだ。
「そうそう、その絵本。俺がガキの頃に買ってもらった奴なんですけど、遊びに来たラースの奴が夢中になっちゃいましてね。それ以来『ボクは騎士になる!』と言い出しまして」
「……ムウ」
小さい頃の話というのは、何ともむずかゆいものである。
別に人に知られて問題になるような話ではないのだが、何故か顔が赤くなるラースなのだった。
「それからってのはもう、とにかく何をするにも『騎士ならそんなことはしない』だとか『騎士ならこれくらいのことはやらなきゃダメ』とか、品行方正と言うべきなのかくそ真面目というべきなのかってな具合なわけで」
「……悪かったな、子供の頃から成長がなくて。どうせ理想ばっかり見ている阿呆だよ、俺は」
ラースは真っ赤になりながら、ムスッとした態度で呟いた。
ただの照れ隠しでありさほど意味のある言葉ではなかったのだが、ワン爺はことのほか大きく反応するのだった。
「何を言う! 素晴らしいではないか!」
「へ?」
突然大きな声を出したワン爺に、ラースは思わず一歩引いた。
「事実、おぬしは立派に騎士になったんじゃろ?」
「ま、まあそうですが」
「男が理想を捨ててどうするか! 理想を抱き、その努力を続けてこそ真の勇士! 現実を見ろなんてのはの、所詮理想を持ち続けることができなくなった負け犬の戯れ言じゃ! おぬしはおぬしの理想を信じ、進み続ければよいのだ!」
なにやらワン爺の琴線に触れたらしく、うんうんと感動していた。
更に、その隣のシェリーまでもが満開の笑みをラースに向けていた。
「素晴らしいですわ。正しく強く。言葉にするのは簡単ですが、それを続けられるような方はそういませんもの」
「うむ、どいつもこいつも、ちょっと力をつけるとスグに思い上がってくだらんことを考え始めるからのぉ。初心忘れるべからず、今後も今の心を忘れずに進むが良い」
突然のべた褒めに、ラースは先ほどとは違った意味で真っ赤になってしまった。
この男、堅物過ぎてフランクくらいしか友達がおらず、そのフランクもあまり真正面から男友達を褒め称えるようなことはしない。
そのため、このような真っ正面からの褒め言葉に耐性がないのである。しかも、それを言う片方は絶世の美女。女に現を抜かすなど騎士らしくはない、の精神で今まで生きていたラースは、その手の経験値がゼロなのであった。
「……へぇ?」
「な、なんだ?」
「いや別に。ただまあ、今日は珍しいものを見れたなーってだけの話だよ?」
ニヤニヤと、照れるラースを見るフランク。何かその笑みが無性にムカついたので、ラースはとりあえずフランクにデコピンをかましておくのだった。
「痛っ! いきなり何をする」
「しらん」
プイッっと、ラースは顔を背けて黙り込んでしまう。口を開くと何か恥ずかしいことにしかならない感じがしたのである。
「仲がいいのですね」
「ん、あーまあ、何だかんだ言って長い付き合いだしな」
シェリーの言葉に、今度はフランクがちょっと照れた様子で答えた。
フランクも、何だかんだ言ってラースの理想を認められたことが嬉しいのだ。
なにせ、フランクは普通に家の後を継いで商人になるだけで十分裕福に暮らして行けたはずだ。それなのにラースに付き合って郷騎士という過酷な道を選んだのは、ラースの理想を誰よりも認め、尊敬している証なのである。
「さ、さて! もう服選びはいいのかな?」
なにやら自分にも飛び火してきそうだと察したフランクは、話題を変えた。
特に固執する必要もないワン爺たちも、話の流れに乗って会計を済ませた。
◆
新しい服に着替えて外に出た二人と、その二人の案内という名目のラース達。
風呂と服屋に寄っている間に時間も過ぎ、人通りも増えている。そのまま、ワン爺の希望どおり町民が暮らす街並みを見せていった。
「……ふむ、思ったよりも活気がないの」
「そうですね……。侯爵様の街としては、ちょっと街の皆様のお顔が暗いように感じられます」
街を見ていったワン爺たちは、それぞれの感想を漏らした。
限りなく嘘だとは思っているが、商人を名乗るだけのことはあると二人とは少し離れた場所に立っているラース達も内心で同意する。
このミクダ領は税が他の領に比べて厳しく、庶民の生活は苦しい。しかも貴族やその腰巾着が横柄な態度で度々威張り腐っているため、精神的にも鬱憤が溜まっているのだ。
そんな不満を、隠すことなどできはしない。屈強な騎士団を持つミクダ侯爵に逆らうことなどできないと諦めながらも、心に溜まる鬱憤は人々の表情に表れているのだ。
「理想……か」
「ん? どうした?」
「いや、ちょっと思ってな。今の状況を何ともできずにいる俺に、理想なんて本当に語る資格があるのかと思ってさ」
服屋での出来事を思い出し、ラースはシェリー達に聞こえない大きさで自嘲気味に呟いた。
もし『大騎士物語』の主人公なら、こんな領の状態をよしとはしない。郷騎士を含む庶民を虐げ、自分達は何もしない上騎士を許しはしない。下に負担をかけるばかりで何もせず、旨い汁を啜るばかりの貴族達を、黙って見過ごすことはない。
しかし――現実と言う奴は、理想を容易く打ち砕いてしまうのだ。
「仕方ねぇさ。そりゃ後先考えずに斬りかかれば二、三人はぶった切れるかもしれねぇけど、それだけだ。後は反逆罪でこっちが悪者にされて、殺されるだけだからな」
「わかっている……俺だけならともかく、家族にまで迷惑はかけられん」
自分一人、理想を追い求めることならばできる。
だが、それを外に向けることはできない。やってしまえば、ラースの理想を認めない者と衝突することになり、結果はわかりきっているのだから。
「あーあ。つか、結局あの二人はただの一般人ってことでいいのかね?」
「そうだな……少なくとも、陛下のいらっしゃる城には見向きもしてないしな。本当に市場調査が目的なんだろう」
話題が暗くなったところで、フランクは話をワン爺達に戻した。
話してみた感触としては、悪人とはとても思えない。行動にも怪しいところはなく、服を着替えた今となっては外見的にも怪しいところはない。あえていうならワン爺の帽子がちょっと気になるくらいだが、あの二人が初めからあの格好で街中いたのならばラース達は怪しいとも思わなかっただろう。
シェリーの言動や身体的特徴がどう見ても商人には思えないところは解決していないが、悪人や暗殺者の類いには商人以上に見えないので、どこぞのお貴族様のご令嬢がお忍びで遊んでいるだけ――とでも理解しておけば納得もできそうであった。
これ以上、ワン爺達に張り付いている必要はないかもしれない。
案内としても、現在地は街の中央大通りであり、どこにいるのかは知らないがあの二人の連れがいる場所まで迷うことはないだろう。
少し名残惜しいが、そろそろお別れするべきか――と思い始めたときのことだった。ラース達と同じ、しかし輝きが違う鎧を纏い、胸元に上騎士のみがつけることを許されるミクダの紋章をつけた男達が歩いてきたのは。
「全く、何故我らがこのようなことをせねばならんのか」
「このようなこと、郷騎士共にやらせておけばよいものを!」
「いやいや、しかしこの一件の手柄を郷騎士風情に渡すわけにはいかん。陛下の覚えを良くするためにも、ここは我ら上騎士の活躍を見せねばなりませんぞ」
「……わかっている。しかし、この私が自ら足を動かす必要はないと思うがな」
上騎士の鎧。同じ騎士として与えられた物でも、外見の豪華さと性能が郷騎士のそれとはまるで違う鎧を見たとき、ラースとフランクは共に跪いた。
郷騎士は、上騎士を見たら跪いて礼を取らなければならない。それがルールなのだ。
「……うん? なにやら、我が町に相応しくないゴミのにおいがするなぁ?」
ぺちゃくちゃ喋りながら歩いてきた上騎士達は、畏まっているラース達の前まで来たところで足を止めた。
その先頭に立っているのは、昨日の御前試合でラースと戦った男――ミクダ八世だ。
(ゴミの匂いはお前のせいだろ)
(黙っていろ)
クンクンと嫌らしく鼻を鳴らすミクダ八世。ラース達は徹夜の警備でずっとゴミ捨て場近くに立っていたので、風呂に入っても衣服に匂いがついていると言われれば否定はできない。
しかし、そんな場所に一日中立たせたのは目の前の男の差し金であることは明白であり、内心で苛立ちが募った。
「フンッ! だいたい、平民風情が騎士の称号を持つことが間違いなのだ。父上に進言して、郷騎士なんて無くしてしまってもいいかもしれんな。奴隷兵士とでも改名するか?」
逆らえないことをわかっているミクダ八世は、頭を下げるラース達に言いたい放題嫌味を言い続ける。
しかし反応は示さない。ここで何を言っても、上騎士を喜ばせるだけなのはわかりきっているのだから。
そのまましばらく言いたい放題言っていたが、その内飽きたのだろう。ラース達から視線を逸らしたその時――ミクダ八世の眼は、嫌悪感向き出しでその光景を見ていたシェリーに向かったのだった。
「あの女は……」
(いかんっ!)
ミクダ八世は、権力を悪用することにためらいのない男だ。
町民の娘など、本人の意思も事情も無視して拐かすくらいのことは平気でやりかねない。とはいえ、流石にそれは明確な犯罪であり、名目上だけとはいえ上騎士であっても犯罪者となれば捕縛権限を持つラース達の前で暴挙に出ることはないと思われたのだが……。
「そこな女! 名は何という?」
シェリーの美貌に一瞬で魅了されたらしいミクダ八世の中に、そんな理性が残っている保証はなかった。
事実、本気になれば、この男はラース達など簡単に消せる権力があるのだから。
「……下郎に語る名はありませぬ」
「なっ!?」
ミクダ八世の、肉欲むき出しの眼。それに強い嫌悪を覚えたのか、シェリーの態度は辛辣だった。
しかし、ソレは不味い。産まれたときからずっと甘やかされ、人に頭を下げられるのが当たり前であったミクダ八世にとって、否定され蔑まれるなど決して許せないことだ。
瞬時に顔を真っ赤に染めたミクダ八世は、ずんずんと大股でシェリーの元へと向かうのだった。
「……なんですかの、騎士殿。ワシの孫娘になんぞ御用でも?」
明らかに危険な様子のミクダ八世とシェリーの間に、ワン爺が割り込んだ。
「邪魔だジジイ! 老いぼれに用などない!」
「ぐおっ!?」
「御爺様!」
だが、怒り心頭のミクダ八世はワン爺のことを突き飛ばしてしまった。
明らかな暴力。こんな街中で、騎士が罪のない民に手を上げたのだ。
(――ッ!!)
近くにいた市民に受け止められたことで、ワン爺に怪我はなかった。
だが、その瞬間、ラースの頭の中で何かが千切れ飛んだのだ。
「女! この俺に、なんと言った!」
「クッ……! 貴方のような、程度の低いゲスなお方に名乗る名など無いと言ったのです! 罪のない老人に手を上げるなど、貴方に騎士の誇りはないのですか!」
「このっ――」
「そこまでです、ミクダ殿」
怒りのまま、ミクダ八世はシェリーにまで拳を向けようとした。
しかし、その拳は途中で止められた。立ち上がったラースが、後ろから腕を掴んだのだ。
「罪のないご婦人に手を――」
「郷騎士風情が! 誰の許しを得て立ち上がり、誰に許しを受けてこの俺の身体に触れているか!」
何とか言葉で止めようとするラースだったが、その行為自体がミクダの逆鱗に触れてしまった。
郷騎士は、上騎士の許しなく頭を上げてはならない。郷騎士は、上騎士の身体に触れてはならない。それが、絶対のルールであるが故に。
「無礼者が! そこに直れ!」
ミクダ八世は、剣を抜いた。ラースの首を刎ねると言っているのだ。
「……私の首を刎ねた後は、どうなさるおつもりで?」
「決まっておる! この私を侮辱した罪、この女にはたっぷりと償ってもらわねばならんだろう……?」
そこで、ミクダ八世の顔は醜く歪んだ。欲望が前面に出たその顔を見れば、その償いとやらがどんな手段なのかは、想像に難くない。
「……それは、許されません。騎士が罪のない民を穢し、苦しめるなど!」
「郷騎士風情が私に反論するな! いいから、とっとと首を差し出すのだ! 素直に首を差し出すのならば、貴様の身内には特別に何もしないと約束してやってもよいのだぞ?」
「……ッ!」
家族というワードを出されたラースは一瞬止まりそうになる。その姿をみてニヤリと笑うミクダ八世だったが――
(……シェリーさん)
ラースは、シェリーの目を見て笑った。貴方の理想を信じている……そう言っているような気がしたのだ。
心の中にある、理想と違う現実という壁。身分の差という、自分一人ではどうにもならない壁。必死に努力してもどうにもならないという、いつのまにか染みついてしまった戦わない言い訳と言う名の壁。
その全てを――ラースは、咆吼と共にかき消す!
「ウォォォォッ!!」
「な、なんだ?」
突然吠えたラースに、ミクダ八世はあっけにとられてしまったようだ。
その隙を突き、ラースはシェリーの前へと回り込む。そして、腰の剣を覚悟と共に抜くのだった。
「な――ッ! き、貴様! 自分のやっていることがわかっておるのか!?」
郷騎士が、上騎士に剣を向ける。それが許された試合ならばともかく、このような街中でのそれは決して許されるものではない。
極刑は確定。その後、どこまで罰を与えられる範囲が広がるかは想定不能。
それでも、ラースは剣を抜いたのだ。
「やかましい! 自分の命惜しさに守るべき民を生け贄にするような真似したら、その家族からぶっ殺されるってんだよ! 農民舐めんじゃねぇ!」
ラースは今までの騎士らしい口調を投げ捨て、庶民丸出しの荒い口調で叫んだ。
自分一人が屈辱に耐えれば良いのならば、いくらでも耐えてやる。
だが、自分しか救えない罪のない民がいるのならば、どんな犠牲を払ってでも手を差し伸べなければ、ラースの心に住む理想の騎士は死んでしまうだろう。
騎士になったのは、正しく生きるため。
貧しく、生活に余裕などないのにラースが騎士になれるほどの資金を出してくれた両親に顔向けできないような真似をするくらいなら、一家揃って死ぬまで暴れた方がいい。
自らの夢を、理想を信じてくれた両親ならば、きっとそう言ってくれる。そう信じ、ラースはついに長年の鎖を断ち切ったのだった……!