表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんな俺に  作者: 藍理
2/2

02. 馬鹿か俺は。

なんで俺は言ってしまったんだ。

今まで積み重ねてきた、なんて言うんだろ…

元から信用を得るための行動を取ってないからあれだけど、まぁ、なんとなくはあったと思う。それを全崩しだ。なんてことをしたんだ…俺は馬鹿なのか…


明日の学校、、きっと沢山言われるよなぁ

まぁ、それは慣れてはいるのだけれど、、

まずは、今日、2人で帰ってしまったことに皆は疑問を抱いたであろう。それに、デキちゃってんじゃね?と絶対付き合ってんだろーとかなんだか言われそう。


きっと、あいつ明日休むだろうから、、まぁ言われるのは俺だけでいいか。慣れもあるし、女子はすぐ影響受けてしまうからな、、




翌日、、





「行ってきます、、」


はぁ、始まった。俺の地獄の一日。

さて、最初になんて言われるのかな。

とか言っておきながら、クラスの人とすれ違うのが嫌で、いつもなら7時に家を出るところ、今日は6時に出ている。到着が6時半。勿論、学級の皆はまだ来ない。

いろいろと考えた。どうなるのか。

考えてるうちに着いてしまった。早歩きだったせいで6時20分。まぁ、全然いいのだけれど。寧ろ嬉しいのだが。

誰も来てはいないと思うが、居ないことを願う。


「頼む、、誰も居るなッ!!」


ーガラッ


「おは、、お前ぇぇええッ」

「うっ、、な、なんですか」

「あんた、よく千恵にあんな口聞いたね、、あたしだったらなんも言えんわ。その勇気だけは認める。あと、キモイから近づかないで」


千恵って、あぁ、昨日俺がいろいろと言ってしまった人か。


「お前が近寄ってきたんだろ」

「お前じゃない。私は石崎。名前は教えん!」

「石崎さやかさんか」

「呼ぶなっ私の名前が汚れるっ」

「ひでぇ、、石崎さんはどう思う?そのありささんの噂の話」

「話しかけんなよ、、えぇ、まぁいい子そうだなっては思う。でも噂の印象があるからなぁ」

「噂は嘘で、聞いたんだ。昨日、色々と」

「そ、なんだ。やっぱさ、付き合ってんの?」

「付き合ってない!俺が付き合える顔に見えるか!?」

「見えない。」

「おい、そこは気を使ってだな間を空けて言うとかないのか。」

「ない。」

「即答やめろ、、でも1つお願いがある。」

「橘の願いは聞かんけど、話してみ」

「ありさと、友達になってやってくれないかな。」

「えぇ、そしたら私なんか言われんじゃん…」

「そうだよな、、やっぱ、、」

「橘が友達になれば?」

「そんなん無理だっあの美少女の隣に俺!?俺の顔知らねぇのかお前ッ」

「あーたしかに。」

「即答、、」

「まぁ、考えとくわ」

「頼む。」



ガラッ



どんどん登校してくる生徒が増えてきた。

その度になんと言うか、罪悪感が。

やはり、陰口は聞こえる。

「あいつ、普通に学校来てる」「えー、あのありさをお持ち帰りして?w」

はぁ。まぁ、小学生の頃に受けたいじめに比べればまだまだだけど、まぁ苦しい。


「おはよう、橘!」

「おぉ、しょうおはよう。熱は引いたか。」

「うん!お陰様でね、、」

「なら良かった。」


説明しよう。

この陰口の嵐の中、声をかけてくれた此奴は、かささぎ しょう。昨日、風邪で欠席しており、紹介できなかったのである。唯一の友達、いや大親友である。

そして、もうひとつカミングアウトすると、俺たち二人は、生粋の「ヲタク」である。

俺が話しかけられない理由。これなら納得いくよな。


「なぁ橘!来週公開されるあのアニメの映画、見に行かない?」

「あー!あれか!いいな、行こう!」

「あのアニメさ、3期出るらしくて、、」

「なぁごめん、俺昨日色々あってよ、、」

「なるほど。だから今日はいつも以上に視線がきついのか!道理でおかしいとと持った。あはは」

「俺は、謝らなくては、、、余計なことをしたのかもしれないから、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんな…」

「なんだ橘、そんなにひどいことしたのかよ!」

「いや、わからない、けど、言わなきゃいけないと思ってな。迷惑だったら、最悪だし、、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめ」

「ファッ!?」


え!?翔がいきなり変な声を出し逃げてった。どうして、、、まぁそんなことより


「ごめんなさいごめんなさい、、、ごめんなさい」

「ひかるん、、、」


え?


「ひかるん、、、って俺か。何だ…ってえ!?お前学校来たのかよ」

「うん。ねぇ、ひかるん、好き。」




ー好き

クラスが静まり返った。




「え?は?好き?遊ぶなよ。遊ばれるような馬鹿じゃねぇ俺は。」

「いや、本気だよ。本当に好き。」



「ッごめんなさい。」


「はぁぁぁぁ!?(クラス全員)」



隠れられる場所まで猛ダッシュでGO。

ありえねぇよ。

とにかく走れ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ