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プロローグ

 鏡の前に立つ。

 こんな洞窟の中にある部屋だけど、僕の部屋にはちゃんと鏡を置いてある。


 乙女だからね。


 鏡に映るのは自分の素の姿。

 前髪だけ整えて、あとは伸ばしっぱなしで腰まである黒髪。数年前、これからという時にピタリと成長が止まってしまった発展打ち切りの体。


 もう身長が伸びる気配が無いなあ。……それと、胸も。


 ため息を一つ吐いてから着替え始める。

 体のラインが分からないようにしたズボンと上着。ちょっとだけぶかぶか。

 低身長を誤魔化すための厚底ブーツ。君には期待してるよ。


 後ろ髪を軽く束ねてから服の中にしまい、上着に付いたフードを被って更に特徴を隠す。

 最後にお気に入りの仮面を装着すれば、立派な不審者スタイルの完成だ。


「あ、あー。あーあー」


 次に、声のトーンを変える。素の如何にも女の子な声のままだと、折角外見を隠してミステリアスな感じなのに台無しだからね。


「んんー、てすてす」


 よし、程よく中性的な声質になったら完成。

 身支度が終わり、自分の部屋から出る。


 異世界に召喚されてから、はや半年。

 今日も盗賊稼業、頑張りますか。

今日中にあと何話か上げます。

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