『私』の夢2
文才ないのは許してください。
『私』は寝てる。
夢の中に『私』がいるの。
『私』のお腹。平たい痩せてる『私』のお腹。
でも、そこに何かがいるの。
『私』の中で蠢いて、『私』を侵す何かがいるの。
『私』は何も感じない。何もわからない。
『私』はただ、見てるだけ。
だって、それしかできないの。
お腹がだんだん大きくなるよ。
どんどんどんどん大きくなって、風船みたい。
『私』が風船になったら、飛んでいっちゃう。
どこまでも、どこまでも。
『私』なんて知らない、だーれも知らない、そんなとこ。
でも、『私』は誰も『私』を知らない所になんて行きたくないの。
逝きたくないの。
生きたくないの。
怖い、怖いって叫んでみたよ。
そしたらね、『暖かい手』と『冷たい手』がお腹をさすってくれた。
手がどこから来たのか、誰の手か。
そんなの、わからない。
でも、知ってるの。手の持ち主も、どこから来たのかも。
だって、そうでしょ?
これは、私の夢だもの。
ほうら、お腹が縮んでく。
お腹が元通りになったなら、今度は私が『私』の目を隠す。
ついでに、耳も隠しちゃおう。
そして、『私』の身体も抱き締める。
身動きとれないくらい、ガチガチに。
助けも呼べないように口ふさぐ。
そうして、『私』を捕まえたなら、私が『私』を起こす刻。
そして、『私』は目覚めるの。
私が『私』をがんじがらめに捕まえて、放さないのに気付かずに。
今日も『私』は生きている。
色んな物を見て、聞いて、感じてる。
でも、それって本当に全部?
色んな物って本当に?
これを見た友人Nは、「風船ガムをめいっぱい膨らまして破裂させると顔全体にガムが飛び散ってさ、それ集めてまた膨らましてた。ナバネバで、なかなか取れなくて超楽しかった。」
友人Nよ……何が楽しいかさっぱりわからん。
あと、汚いからやめなさい。