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47話


 アーロンの素材屋を後にして、他には寄らず宿へと帰ってきた。


夕食は宿の食堂で済ませることにして、3人とは別れ部屋へと籠る。


「さて!乾燥ちゃんいってみようかね!!」


 疲れからかすでに深夜の謎テンションに突入している。


魔物との対峙で肉体的にはともかく、精神的にかなり疲れているようだ。


「ほんと取説かウ○キが欲しい。」


テーブルの上に置いたエムル草に『抽出』を使う。


魔力を手に集め、『抽出!』と唱える。


エムル草の中にある水分をドリップするイメージで絞り出す。


魔力と素材が合わされば、発光しながら徐々に変化していく。


「おぉ、なるほどね。」


10秒もすれば、乾燥したエムル草が出来上がる。途中でやめれば乾燥具合も選べそうだ。


「今日は寝落ちする前に、こっちを作っておこう。」


タルク草を取り出す、別にインベントリの中でもイメージすればできるが、なんとなくだ。


『錬成!』


必要な材料は眩い光を放ちながら姿を変えていく、その後に残るのは1本の瓶のみ。


――――――――――――――――――――――

錬金アイテム:下級魔力回復ポーション

ランク:コモン

飲むことで対象の魔力を徐々に回復させる。

見た目通りマズイ。

――――――――――――――――――――――


「およ、コモンか・・・。」


乾燥したタルク草を使ったのだが、結果はコモン。


生の物を素材にしてもう一度試して見る。


『錬成!』


―――――――――――――――――――――

錬金アイテム:下級魔力回復ポーション

ランク:コモン

飲むことで対象の魔力を徐々に回復させる。

見た目通りマズイ。

―――――――――――――――――――――


「・・・これは?」


結果は変わらずコモン。この素材では変わらないのだろうか?


「うーん・・・。精霊水を使ってみるか?いや生命の方で使いたいしなぁ。」


どうしたものかなと考えながら、とりあえず水瓶に水と精霊石をセットしておく。


そういえば、錬金術師ギルドで一般的な道具を買ったが、その中に乳鉢のような物があったのを思い出す。


「すりつぶしてみるか?」


乳鉢にちぎったタルク草を入れすりつぶしていく。


ゴリゴリゴリ・・・。


簡素な部屋の中、アルケミストな気分に浸りつつ、ゴマダレのトンカツが食べたくなってきた。


すりつぶした物を入れる器がないので、そのまま錬成してしまう。


『錬成!』


手に集められた魔力が素材と合わさり、発光しながら形を変えていく。


その後には1本の瓶と乳鉢が残っている。


――――――――――――――――――――――――――――――

錬金アイテム:下級魔力回復ポーション

ランク:アンコモン

飲むことで対象の魔力を徐々に回復させる。

見た目通りマズイ。

ランクの上昇により効果がUPしている。

―――――――――――――――――――――――――


「よし!おk!」


どうやら正解だったようだ。薄い紫色の液体の入った瓶を手にとり、魔道具の明かりで照らす。


「うむ・・・マズそうだ。」


説明文にもあるがマズイのだろう。そんなお約束は欲しくなかった・・・。


 まとめて1束、乳鉢ですりつぶす。瓶10個を並べ錬成を唱える。


『錬成!』


手に集めた魔力以上に体から吸い上げられていくが、まだ気絶するほどではない。


少し疲れを感じるが、問題なく錬成には成功した。


「ふぅ・・・。一服タイム。」


そう言いながら自身を鑑定する。


―――――――――――――――――――――――――――――

Name: 高橋 勉

Race:人族

age:29

job:異界の錬金術師

Lv: 2

MP:120/250

Vit:100

Str:95

Int:120

Agi:95

Dex:115

Luc:99

Skill:【アイテムボックスLv1】【棍棒Lv1】【投擲Lv1】【隠蔽Lv1】【魔力感知Lv1】

Unique:【異界の錬金術Lv1】【異世界言語】


 

 鑑定で5MP、ポーションも5MPだとすると、乾燥が10くらいかな?


薄い紫色の液体の入った瓶を見つめ、どの程度回復するのか調べるべきだなと。


一気に呷る。


「ッ!ぐへあっ!!」


一瓶150mlほどだろうか、ゴクリと喉を通れば、ドクダミのような独特の匂いが鼻孔を駆け抜け、まるで抹茶を洗剤と腐った牛乳でカクテルしたような味が口に広がる。


「はぁ・・・うぅ・・・」


あまりの衝撃に途中で止めてしまったが、実験のためだとさらに飲み干す。


「ああああああ!」


あまりのマズさに絶叫しながらベットへと倒れこむ。


「ツトム様!?大丈夫ですか?」


扉の方からはそんな声が聞こえる。問題ないと返事を返し、床に膝を突け頭を垂れる。


「これは・・・アカンやつや・・・。」


―――――――――――――――――――――――――――――

Name: 高橋 勉

Race:人族

age:29

job:異界の錬金術師

Lv: 2

MP:235/250

Vit:100

Str:95

Int:120

Agi:95

Dex:115

Luc:99

Skill:【アイテムボックスLv1】【棍棒Lv1】【投擲Lv1】【隠蔽Lv1】

   【魔力感知Lv1】

Unique:【異界の錬金術Lv1】【異世界言語】



とはいえ回復効果はしっかりあるようで、120回復している。


「無限ループでレベ上げチート・・・」


あのマズさを我慢すればだが・・・。まぁ素材が必要だから無限ではないけど。


簡素な部屋の中、床に手をつき失意体前屈の姿勢のまま、しばらく動けなかった。











お読み頂き有難うございます。

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