41話
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本日2話目です。
ドンドンと扉を叩く音が聞こえる。
瞼が重く・・・なかなか開けることができない。
「朝食もう終わっちゃいますよー。」
委員長の声、若干怒声が混じっている、早く起きねばまずい・・・。
「ふぁあ・・・」
長い欠伸を一つ、気怠い体を無理矢理起こし一階へと降りていく。
もうだいぶ遅いのか、食事をしている人はほとんどいない。
「遅いですよ。高橋先生。」
「スマン、寝過ごした。」
『分解』で大量に魔力を消費した、その前にも眼鏡作ったりでかなり消費してたせいか、結構体の調子がやばい。
「大丈夫ですか?顔色がよくありません。」
「ん、問題ないよ。」
ミレアが心配そうに伺ってくる、ポチは満腹なのか丸まって寝ている、嗚呼、コーヒーが飲みたい。
・・・
・・
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体は怠いが今日もやりたいことは沢山ある。
冒険者ギルドへは夕方いけばいいだろう、素材屋にいって錬金術師ギルドで素材の情報も収集したい。
「委員長どっか行きたいとことかある?」
「そうですね・・・。料理は美味しいですけど、やっぱり甘い物も食べたいですね。」
甘い物、それは果物系ではなく砂糖を使ったデザートをご所望か。
「貴族街のほうでしたらお店もありますが、砂糖はかなりの貴重品です。綾香様達の期待するレベルの物は難しいかもしれません。」
ミレアのほうを見ればそんな回答が返ってきた。
「砂糖はこの国じゃ作らないんだ?」
「以前、南の砂糖の原材料となる作物を栽培したのですが、気候や土地があまり合っていないようで、うまくいきませんでした。」
残念そうな顔をしながら語るミレア。甘い物好きなのかな。
「それに栽培に成功している南部地域でも、蟻型の魔物の被害が多いそうです。」
「南部地域ってのは、南部連合だっけ?獣人とか亜人で構成されてるんだよね?」
丸まって寝ていたポチが起き、伸びをしながら喋り始めた。
「南部といっても一部だけニャ、それに帝国との戦争で砂糖作りもかなり抑えているはずニャ。」
「南部からの移民や奴隷も多いです。」
なんだか色々大変な様子。というかオールダット帝国とかいうのどこにでも喧嘩売ってるな。
とりあえずは素材屋に向かうことになり、曇り空の街を歩いていく。
昨日は色々作ったがレベルは上がっていなかった。
『彫金』『分解』でも経験値は入ると思うが、ポーション作りのほうが効率がいいかもしれない。
後は『抽出』を使って、生の薬草を乾燥させられればいいのだが。
普通乾燥は熱を与えるか風を送るかなどで、水蒸気の発生を増やしたり、周囲の水蒸気を除去したりする。
(水分を抽出できたら、簡単にできそうだな。)
『分解』のような落とし穴がなければだが、と昨日の光の粒子が散る光景がチラつく。
石造りの倉庫の建物『アーロンの素材屋』へとやってきた。
相変わらず厳つい顔の定員がいるが、あれがアーロンなのだろうか。
不愛想な定員の視線に晒されながら、精霊水を探す。
店内はきちんと整理され、種類ごとにまとめられているので、すぐに見つけることがでた。
(5つしかない・・・)
1リットルくらいの瓶で5つ。精霊石も探してみたが無かった。
(水に精霊石を入れておけばできるんじゃないのか・・・?)
冒険者ギルドの受付で聞いた話では、かなり楽そうだが何故か売りが少ない。
「どうかされましたか?」
精霊水の置かれている棚の前で立ち止まっていると、小さな少年に声を掛けられた。
「最近、沢山素材を買っていただいてる方ですよね!御贔屓ありがとうございます!」
なんとも愛想がいい。だがこういったやつほど商人は危険だと、漫画で見た気がする。
「私はこちらの店の主人でアーロンと申します。何かお探しですか?」
主人と名乗る少年アーロンは、黒のシャツに茶色のエプロンをつけ頭には青いバンダナを巻いている。
「精霊水はあまり置いてないんだね?」
「そうですねぇ。魔術師ギルドの方がたまに買われていく程度ですので、あまり置いていませんね。」
ニコニコと笑顔を絶やさず答えてくれる。見た目は少年だが話し方は大人っぽい。
「精霊石もあまり長持ちするものでもないので、無くなったら依頼するぐらいです。」
これは・・・魔法のインクの素材ということは秘匿されてるのかな。
ポーションとかの素材として使ってみたいのだが、やはり大量に手に入れるには依頼で頼るしかないか。
とりあえず、瓶1つ5000コルトで売っていたので5つ買っておく。
他にもエムル草やタルク草も買い占めていく。
「毎度ありがとうございます!」
アーロンの元気な声に見送られ素材屋を後にした。
お読み頂き有難うございます。
まったり進行ですが、よろしくお願いしますm(__)m
未だ王都から出ず、どうしてこうなった・・・




