38話
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何故か変化したランク、その原因を探ろうと脳を回転させるが、ローザの胸がチラつき集中できない。
後ろを向けば、何か探るようにこちらを見詰める青い瞳と目が合う、すぐに視線は双丘へと移るのだが。
(挟まれただと!?これがハニーとら・・・)
「早くしてください。高橋先生。」
「ひゃい・・・」
何故か委員長に頬をつねられ急かされる。
・・・
・・
・
ザワザワと騒がしくなり始めた冒険者ギルドの建物内。
受付であるローザは、昨日から続くイレギュラーに困っていた。
(これはいくらで買い取ればいいのかしら・・・)
いつもと同じ冒険者登録に依頼の受付、最後にポーションの買い取りをしたのはいいが、検査結果に驚いた。
ポーションなどの錬金アイテムや魔力を含む素材など、様々なアイテムの査定に用いる魔道具を使い測定した数値はいつもより2割ほど多い。
この魔道具はあくまで物に含まれる魔力を測定してくれる、それ以外の部分は自身で鑑定するしかない。
(瓶は市販の物、重さや色味も通常となんら変わらない。)
焦げ茶色の髪を上でまとめ、自慢の胸をカウンターに押し付けながら、ポーションを睨む。
若干目が悪いのか、何か書き取りをするときや鑑定するときはいつもこのポーズをとるため、彼女の受付に並ぶ列は長い。
査定を待つ黒髪黒目の男、それほど身なりがいいわけではない、一般的な肩掛けの鞄を持ち黒のズボンに灰色のシャツ、靴は見たことがない物を履いている。
黒目というのは珍しいが、昨日からやけに見かけている。
男の頬を抓る少女、この子もまた黒髪黒目で兄妹だろうか?なにより驚いたのは先ほどの鑑定板の結果だ。
Lv1で職業持ち、つまり天職持ちだ。それに加え極めて珍しい【アイテムボックス】を所持している。
そんな珍しい人間が昨日今日で7人も冒険者登録したのだ。思わず声を出してしまうのも仕方ないというもの。
(まぁ昨日は6人まとめてで腰を抜かしたのだけど・・・)
あれは恥ずかしかった、と鑑定の手が止まり悶える。
「あの・・・?」
「す、すみません。・・・こちらのポーションですが、3000コルトの買い取りで如何でしょう?」
男から変な目で見られ、すぐに仕事の顔へと戻る。
多少数値が多いだけで他は何もかわらない、少し上乗せしておけばいいだろう、そんな考えで査定してしまった。
後で色々言われることになるのだが、それは今の彼女には解らない。
・・・
・・
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(3000コルト、まぁそんなもんかな。)
下手になにか言って勘繰られても嫌なので、すぐに換金してもらう。
10本で3万コルトを受け取り、少し考える。
(全部アンコモンだったのか?鑑定でMP使うからあまりしてなかったのはマズかったか。)
ミレアの視線が痛い気がするが、とりあえずここを出て宿屋で原因を調査したい。
「じゃ、早いけどそろそろ帰ろう!」
「夕飯はどうするんです?」
ぬうう、早く調べたいというのに、これが子持ちのジレンマか。
何か違う気もするが、とりあえず混んできた冒険者ギルドを出ようと出口へ向かう。
ダッダッダッと軽快に走る足音が聞こえ、ギルド内の視線が出入口へと向かう。
「はあああっは!今日も大量ぅううううだぜぇ!!」
「「「ランクUP!ランクUP!!」」」
「うっさいよ!静かにしなさいよっ!」
「アワワ・・・」
なんか見たことある五月蠅い集団が、勢いよく入ってきた・・・。
超絶的にテンションの高い少年、タンパンボーイズのリーダー・・・名前は・・・。
「あいつなんて名前だっけ?」
「岡村君です。岡村大悟。」
他のやつはA、B、Cでいいだろう・・・。
「あの女の子なんだっけ?」
「・・・ほんと名前覚えませんよね!?」
委員長が若干キレながら教えてくれた。
注意はしてるが自分もうるさい、アゴくらいまでのオカッパ少女が飯村優香、オカッパといってもオシャレなやつだ。
岡村大悟とは幼馴染らしい、・・・なんだあいつリア充か?
もう一人の大人し気な少女―水瀬 愛、黒髪のセミロングで眼鏡を掛けている、どことなく委員長に似いているが、その胸は中学生らしからぬボリュームを秘めている。
「嫌らしい!」
「ぐあっ」
別に嫌らしい目で見たわけではない、将来が楽しみだと期待の眼差しを向けただけだ!
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