27話
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宿の部屋は3人一緒ベットはキングサイズ。
などということはなく、2部屋とって分れた。
ポケットから取り出したタバコの空箱を、クシャっとしゴミ箱へと放る。
スキルの影響か、吸い込まれるようにして入っていく。
「・・・」
学生時代にこのスキルが欲しかったなと、一人ごちる。
魔道具ではなくランタンにより照らされる室内は、ベットに小さなテーブルと簡素なワードローブが付いている。
空間に開く黒い穴【アイテムボックス】から取り出した硬貨を【インベントリ】へと入れる。
この黒い穴は自分にしか見えない、1メートルも離れれば消えてしまう。
【アイテムボックス】の中では時間が緩やかに進み、広さはスキルレベルと魔力に依存する。
フォレストタートルの甲羅を【インベントリ】に入れる。
【インベントリ】の中では時間が止まり、物の出し入れはイメージ、自身から1メートルほどであれば自由自在だ。
甲羅を空中に出現させる、自由落下が始る前に回収、そして出現を繰り返す。
「これぞ最強の盾!・・・いや、攻撃の反動でこっちに飛んで来たら、回収できるかわからん・・・。」
ただ練習すれば、弓や投げナイフなどを無力化できるかもしれない。
ゴロツキに襲われたことにより、やっと自衛手段を考え始める。
「訓練はなぁ・・・あの赤い騎士はちょっと・・・」
何か手はないかと【異界の錬金術】を起動させる。
浮かび上がった青いスクリーンには変化はなく『Lv1』タブをタップする。
「強化系のスクロールか、・・・多少強化されてもな。」
すでに諦めの境地である。
「おっ!これいいじゃん。」
使い魔召喚のスクロール:各属性魔石+紙類+魔法のインク類+魔法のペン類(類似品可)
スクロールのランクは素材と【魔法陣】スキルのレベルに依存。
材料を用意し、必要な魔力を溜め、錬成を唱えよう。
※【魔法陣】必須。魔法のペン類は残ります。
「おふ・・・」
予想外の※に頭を抱え、呟きが漏れる。
ただ作れもしないものをLv1で載せるか?と思い他の強化系スクロールも見てみる。
下級STR強化スクロール:火属性魔石+紙類+魔法のインク類+魔法のペン類(類似品可)
スクロールのランクは素材と【魔法陣】スキルのレベルに依存。
材料を用意し、必要な魔力を溜め、錬成を唱えよう。
※魔法のペン類は残ります。
こちらには【魔法陣】はなく、作成可能なようだ。
(料理スキルがなくても料理が出来るのと同じ感覚だろうか?)
何か違う気もするが、出来るなら問題ないなと納得させる。
「下級スクロール作っていけば、熟練度上がって覚えるはず・・・」
半ば自分に言い聞かせ、次はと瓶にエムル草をだしていく。
「水は・・・これか、王城でもあったな。」
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魔道具:湧水の水差し
常に一定の飲み水を確保する。
魔石交換型。
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>魔道具の鑑定に成功しました。
「魔道具はレシピなしか・・・」
少し残念な気持ちになるが、まぁ仕方ないなと作業を開始する。
目をつむり心臓近くにある魔力に集中する、一度できてしまえば簡単なもので、すぐに魔力を感知する。
体中の魔力を意識し、手の平へと集めていく。
『錬成!』
呪文を唱えれば水をいれた瓶それにエムル草が発光し、手に集めた魔力と混ざり光は形を変えていく。
時間にして5秒ほど、一つの薄いピンク色の液体の入った瓶だけが残った。
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錬金アイテム:下級生命回復ポーション
ランク:コモン
飲む又はかけることで対象の生命力を徐々に回復させる。
失った血液や、部位欠損には効果はない。
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>錬金アイテムの鑑定に成功しました。
「おぉ!」瓶を手に取り眺める。
ただ材料を集めてクリック、いつもやってた生産とあまり変わらないけど、実物が出てくるのは素晴らしい。
「チートだなぁ・・・まだ道具買ってないから、見せられないけど。」
明日は絶対に錬金術師ギルドにいかないと、そう思いながら黙々と作業を進め、夜は更けていった。
お読み頂き有難うございます。
まったり進行ですが、よろしくお願いしますm(__)m




