20話
本日2話目です、ご注意ください。
準備を終えいざ街へと向かう、有り難いことに馬車を出してもらった。
豪華なものではなく、一般的なやつだ。
軍資金はかなりの額を貰っている、各硬貨10枚づつで111万1100コルト。
ただこのうち金貨10枚は、錬金術師ギルドでの仲介料として貰ったものだ。
「まずは何処へ行かれますか?ツトム様。」
前の席には、銀髪碧眼巨乳美人のミレアが座っているが、これまでのフレンチメイド服ではなく、紺色のズボンに革ベルトには短剣を装備している。
上は灰色のシャツに茶色のベストを着ているが、胸元は空き豊満な双丘が自己主張をしている。
「どこ見てるんですか?高橋先生。」
隣に座る委員長も制服ではなく、紺色のズボンに薄いピンク色のシャツを着ている。
胸元はぺったんこだ。
「ぐはっ」
「セクハラですよ?」
肘が脇を抉る、チラっと見ただけなのに、心を読まれたか・・・。
「・・・とりあえず、市場がみたいかな。」
「市場ですか?錬金術師ギルドへ行かれないのですか?」
青い瞳に見詰められる、図書館で調べていたからかな?
「うん、まずは市場で情報収集しないとね。」
丁度お昼を過ぎた頃か、日差しは強く、行き交う人も多い。
ゴトゴトと馬車は城門を抜け、貴族街を後にする。
・・・
・・
・
市街地へと来たが石畳の道は続き、思っていたよりも綺麗だ。
道の傍には水路が流れ、所々橋が架けれている。
貴族街と違い家の庭は狭く木造の建物が多い。
歩く人々も多種多様だ、服装や髪の色が違うだけでなく、種族が違う。
「おお・・・」
思わず声が漏れていた、銀色の毛並みのふさふさの尻尾に耳、背には大きな大剣を背負っていた。
「狼人族の冒険者か傭兵でしょう。あまり刺激しない事をお勧めします。」
ジロジロ見られていい感情を持つ人は、ほとんどいないよな・・・。
宿の様な場所へ馬車を停め、歩いて移動していく。
黒髪黒目が珍しいのか、もしくは横を歩く銀髪碧眼巨乳美人が目立つのか、視線が集まる。
「黒髪黒目って珍しい?」
「黒目は珍しいですが、黒髪は普通に居ります。」
じゃあ何故こんなに目立っている?と思ったらパシャシャシャと音がした。
「委員長、目立ってるぞ。」
「珍しい野鳥がいたんですよ!」
バードウォッチング、趣味が渋すぎるぜ委員長。
少し歩き噴水のある広場にやってきた、水路に噴水といいかなり水が豊かなようだ。
屋台や布などで屋根をつくった簡易な店が多い、なかには茣蓙を敷いているだけの人もいる。
食料、特に果実類が多く、ザルの上に山積みになっている。
「人が多い・・・」
それなりに広さのある広場なのだが、屋台と人でひしめき合っている。
「ここは一番人気の市場です。」
昔いった田舎のフリマより混んでる、それに食料品が多いせいか臭いの混雑っぷりもすごい。
「ポーションとか売ってないんだな?」
「品質が問題になりますので、冒険者ギルドや大きな雑貨店でしか買いませんから。」
そうか・・・ゲームと違ってその問題があったな。
適当な屋台で串焼きを買い、食べながら雑踏を移動する。
一本20コルトでリーズナブルだ。
ミレアに案内してもらい雑貨店にやってきた。2階建てで2階は武器防具なども売っているらしい。
一階は生活用品や旅で使う雑貨など、それにポーションなども置いてある。
「なんだかオシャレな雑貨屋ですね。」
この世界では一般的でも、前の世界ではオシャレな、もっと言えば手作り感溢れるといったほうがいいか。
木造のお店で、店の棚なども木製、絵や花などが飾られててちょっとした気遣いもある。
そんなお店に感心していると、「いらっしゃいませ!」と元気な声が響いた。
「ようこそ!エルピダ雑貨店へ!」
そう言ってお辞儀した快活そうな少女、白のシャツに茶色のエプロン、下はズボンだ。
茶色の長い髪を赤い布で括っている。
「何かお探しでしょうか?それとも何かお売りに?」
そのクリッとした明るいブラウンの瞳に期待が籠る。
異国の人間だとバレバレなようだ。・・・まぁ正確には異世界だが。
「いや、ちょっと寄ってみただけだよ。」
「そうですか!どうぞごゆっくり!」
そう言うとすぐに仕事へと戻っていった。
お言葉に甘えゆっくり見させてもらう。
「下級生命回復ポーションが4500コルトか、それにこっちは・・・」
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錬金アイテム:下級魔力回復ポーション
ランク:コモン
飲むことで対象の魔力を徐々に回復させる。
見た目通りマズイ。
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>錬金アイテムの鑑定に成功しました。
>異界の錬金術に新たなレシピを獲得しました。
>新たなレシピを確認しますか?Y/N
下級魔力回復ポーション:魔力草類+水類+瓶(類似品可)
薄い紫色の液体を鑑定した結果だが、予想通りマナポだった。
それ以外にもいくつか鑑定し、レシピを獲得していく。
ただ薬草や魔力草などの素材がない。ついでにタバコの葉もない。
「店員さん、素材は置いてないの?」
忙しそうに商品の補充をしていた、さっきの少女に聞いてみた。
「素材をお求めでしたら、素材屋か冒険者ギルドで依頼を出すかですね。」
仕事に戻ろうとするが、もう一つ聞いておく。
「ポーション・・・下級生命回復ポーションはいくらで買い取り?」
「品質に問題がなければ、現在は2500で買い取りです。」
レジのボードを指しながら、テキパキ答えてくれた。
お読み頂き有難うございます。
別作品も投稿中です。
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