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2話

本日2話目です。明日からは1日1話予定です。

ブックマーク有難うございます!

別作品もよろしくお願いしますm(__)m

 最初の修学旅行地である、京都・奈良へ向け、揚々として出発したのだが、

校門を出た瞬間止まってしまった、バスだけでなく、自分も生徒達も。

騒がしかった生徒達も一瞬静まり返る。

「なんだ?」「うわっ!」「キャッ!」

それと同時に眩い光に包まれ、目を閉じてしまった。



 ヒヤリとした空気が頬撫でた、目を開け辺りを見渡してみる。

ぼんやりしていた視界が戻るにつれ、担任教師は事態を呑み込めず、困惑する。


(なにが、どうなってる?ここはどこだ?)


 自分以外に生徒達、恐らく全員いる、それとバスの運転手がいるのはいい。

しかし先ほどまでいたバスの中ではなく洞窟、それも学校の体育館ぐらいはある空間だ、

白大理石で創られた大きな神殿の存在も異常さに拍車を掛ける。

それと自分たちの足元には巨大な魔法陣が描かれていた、書かれている文字は見たこともない。


 理解は追いつくことはなく、事態は進む。

「誰かくる・・・!」

生徒の誰かがそういった次の瞬間には、バッと身構え、神殿のほうを見ていた。


 洞窟に足音が響く、ガチャガチャと音を立て騎士のような恰好をした人達が出てきた。

槍、ではなくハルバートという種類の長得物を持っている、今のところこちらには向けられてはいない。

「カッケェェ!」「え、本物?」「リアル騎士キタコレ!!」

生徒たちのテンションが妙に上がっているが気にしてはダメダ。

騎士達の間を通るように一人の少女が姿を見せた。


 白いドレスを纏い、手には自身の身長ほどもある、杖を携えている、その杖の先には、

見たこともないほどの大きさの赤い宝石がつけられている。

 ただそれ以上にその少女の容姿に目を奪われる。

腰元まで伸びた金糸の様な金髪は、洞窟の中だというのに、サラサラと輝いて見える、

いや実際僅かに輝いている。それとは対照的に落ち着いた黒目、見慣れたはずのそれが、

余計に神秘さを醸し出している。


年の頃は15,6くらいだろうか、身長は150センチほど、身長に不釣り合いな双丘が男子生徒たちの、

いや女生徒もか、視線を集める。

「なんという戦闘力」「スイカップ・・・」「モゲロ」

呪詛のような言葉が聞こえたきもしたが、「大丈夫、君たちはまだこれからだ!」・・・などとは

セクハラでクビになりそうなので言わないが。


 こちらまできた少女は、持っていた杖を置きそのまま片膝をつき、祈るように言葉を紡ぐ。


『ようこそおいでくさいました、勇者様方。どうか世界をお救いくださいませ。』


どうやらしばらく、ネトゲはできそうにないらしい。




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