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11話

ブックマーク有難うございます!

予約投稿の時間を22時に変更しました。

広大な広間の中央では、勇者を囲み励ます生徒達や、それを見守る国王達と微笑ましい光景が流れていた。

その一方で、担任教師と委員長による緊急会議も施されていた。


「どうするんですか?高橋先生。」


「どうするって言われてもねぇ・・・」


 とはいえ取れる選択肢は少ない。


1:気付かなかったことにする。

2:国王側に責任を追及する。

3:委員長に丸投げする。


俺としては3がベストかなと思うんだが、いやマストか。


 そんなことを考えていると、委員長に睨まれる。

ちなみにいない二人とは、帽子の似合う美人なバスガイドと堀川健人という生徒だと委員長が教えてくれた。

堀川健人・・・ゲーム好きで、ちょっとオタクっぽいやつだったか。

このクラスでは目立つ生徒が多くて、まったく目立たない子だったが、ゲームの話で少し盛り上がった事もあったけ・・・。


しょうがないか、なるべく穏便に角が立たないように、話をつけるしかない・・・。


「あの〜・・・。ちょっとよろしいですか?」


国王に話しかけるとか無理だったので、後ろに控えていたガイラスに話しかけた。


「どうかされましたか?ツトム殿。」


生徒達の光景を、優しく見守っていたガイラスは、相変わらず怖い顔を向けてきた。


「いえそれが、どうやら召喚された時にいたはずの人数と、二人ほど違いまして・・・」


ちょっと困った風な顔をつくり、あくまで相手側にこの状況の判断を任せる。


「なんだと・・・解りました、早急に捜索の手配をつけましょう。」


ガイラスは厳しい顔をしながら、こちらの意図を理解したのか、すぐに行動に移った。

こちらに呼ばれなかった可能性もあるが、呼ばれていて別の場所に召喚されていた、などとなれば一大事だ。

まぁ相手側がそう思ってくれるかは、未知数だが。


 ガイラスが動いたのを見たのか、国王も行動に移った。


「協力に感謝する。我々も全力で勇者殿をお守りしよう。それと巻き込んでしまった方々も、こちらで丁重に保護させて頂くので安心してほしい。」


それは事実上の軟禁宣言か?・・・と危うく運転手の二の舞になりそうだった。


「俺もついていくぜぇ!優斗だけに任せてられないしなぁ!」


風見優斗の友人A、阿久津大地・・・体力バカで風見優斗と同じく剣道部。


「うちも当然ついてくし、優斗だけ危ない目になんて遭わせられないし。」

「当然私も付いていきますわ、優斗様だけに危険な目に遭わせるわけにはいきません。」


かぶる二人。


「そうか・・・巻き込まれて召喚されてしまった人物も過去にいたが、君たちの様に勇敢な態度を示せるものはそう多くない。」


国王に褒められたのが解ったのか、照れたような仕草をする3人。


話だすなら今しかない、と生徒達の横を通り前に出る。


「申し訳ありませんが、私はやらなければいけない事が出来たので、同行できません。」


急に出てきた俺に対しても、国王は冷静に対応する。


「そうか、もちろんそれでも構わないが、・・・やらなければいけない事というのは?」


生徒達には、今知らせるべき情報ではない気もするが、まぁいい。


「はい、どうやら生徒が1名、それとバスガイドさんも行方不明なようなので、私は探しに行こうと思います。」


「えっ」と声が漏れ驚いたような生徒達、何名かはお前が?といった視線を向けてきた。心外である。


「・・・そうか、我々もできる限りの事をさせてもらおう。」


少し目が鋭くなったようなきがしたが、気のせいだろう・・・。


「はい、有難うございます。」


何にせよ、城をでていく口実は手に入れた。


ついでに、彼らの保護者の立場も降りることができたようだ。











お読み頂き有難うございます。

別作品も投稿中です。

よろしくお願いしますm(__)m


※ガイアス→ガイラス 修正しました。 

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