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1話 プロローグ

拙作ですが、よろしくお願いします。

別作品も投稿中です。

高橋勉(たかはしつとむ)は教師である。

熱血教師でもオタ教師でもない、只のネトゲ好きな教師である。


(二泊三日かぁ・・・生産放置してあるけど、8時間しかもたないしなぁ〜。)


雲一つない青空、とはいえ朝5時では肌寒い、鳥の囀りも騒々しい声にかき消された。


(ネトゲのランキングが下がると思うと鬱だわぁ、またタバコの消費が増えそう・・・)

などと、どうしょもない事を考えていると、忙しなく動いていた委員長がやってくる。


「高橋先生、31名揃いました」と声を掛けた委員長は足早にバスに乗り込んだ。

どこか不機嫌そうだ、席取り合戦に乗り遅れてイラついているのだろう、もしくは嫌われているか・・・。


今年受け持ったクラスは、個性的な生徒が多い、その中でも風見優斗という生徒は、

文武両道、眉目秀麗、まさに完璧王子だ。

王子の隣を廻る争いは醜い。


席は事前に決めておけと、言っておいたはずなんだが。


はぁ・・・と一つ溜息を吐き、バスへと乗り込む。

「もう出発するぞ!さっさと着席しろ〜」

生徒達のざわめきはやまないが、なんとか席が決まったらしい。

運転手と帽子が似合う美人なバスガイドさんに挨拶し、出発する。


(夜はこっそり抜け出して満喫いくのもアリか・・・?)

ネトゲに懸ける情熱、というよりもはや中毒である。

まぁそんなことを考えていられたのも、校門を出るまでだったが。

・・・

・・

修学旅行とは、学校行事のなかでも特に生徒達が楽しみにするイベントだ。

主に2年時に行われ、学校内では得難い学習を行うことが目的で、只の観光旅行ではない。

旅行先は主に普段とは異なる自然や文化などに親しめる場所が選ばれる。

ゆえに・・・


『ようこそおいでくさいました、勇者様方。どうか世界をお救いくださいませ。』


勇者として異世界に呼ばれるのも、立派な修学旅行だろうか?



修学旅行初日、神鳴中学2年3組31名とその他3名は、バスだけを残して行方不明となった。



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