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誰かテッシュをください

ーーーくしゅんっ!くしゅんっ!!ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ、ふわぁっくしゅんっっっ!!



大きなくしゃみとともに、俺は上半身を起こすと涙でぼんやりとした全体的に緑色の視界の中で目を覚ました。


非常に鼻がムズムズして仕方がない。


「てっしゅ、てっしゅ...。」

「??」


手探りで掴んだティッシュを手に取ると、思いっ切り鼻をかんだ。


「あー、 スッキリした。」


初っ端から、汚いところをお見せしてすみません。生理現象なんです。すみません。


「って、あれ?ここ、何処!?「あ、それはで…」おかしい、花粉症の俺の部屋は花なんて持ち込ませることも持ち込むこともない筈なのに!!「ねぇ、ちょっ」だいたい、男の部屋に花なんて花が好きな奴か、ガーデニングが趣味のカーチャンJ('-`)し←くらいだろ!ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ、ぶわっくしゅんっ!!」「きゃあっ!?」


「はい、どうぞ。」誰かが俺にティッシュボックスごと手渡す。


「あ、あいがどうざいます。」



これが妹なら、デッドボールよろしくな剛速球で俺の顔面を狙って寄こすところだ。こんな優しい人はなかなかいないだろう。大体何だ。俺の周りの人間どもは俺に対して冷たい。とてつもなく冷遇されてる自信がある。雨の日に俺の傘を「あんたは体が丈夫なんだからいいでしょ」と言って、カッさらい、俺のだけ弁当の中身は「おかず切れちゃった(笑)めんごめんご☆彡」と書かれたメモが一枚のみ...せめて白御飯だけでも入れて欲しかった....!クソっ!「あのー?聞いてます?」



「地文に割り込んでくるんじゃねえ!!!」

「何度も話しかけているのに無視するからでしょうがーーーっ!!」


振り向くと、涙目の少女が怒りに震えていた。




ーーーあ、(面倒な方向で)ヤバイかも






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