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〈第四話〉 私の依頼の理由

見てくれてありがとうございます!!

今回はレイさんの過去についてがメインのつもりです!






「殺してほしい人がいるんです。」





透き通るような声が小さな部屋に響いた。さっきまでの雰囲気とは大違いな冷たい空気。声を発した張本人のレイさんは、笑っていた。笑っているはずなのに、笑ってないように見える。

怖い。。

こんな空気の中、椅子に座ってるならさんはじっとさっき通りに座っている。レイさんも。わたしだけ場違いだ。


「なーんだ。いつもどーりかあ。」


最初にこの空気を壊したのはならさんだった。ならさんは動揺もせず、いつも通り。まだあって少しだから、ならさんのいつも通りは分からない。でも、わたしがしってるならさんだった。いつも通りの声。いつも通りの表情。笑いもせず、怒りもせず、哀れみもせず、ただただまっすぐにレイさんを見つめていた。


「それで、どーゆう演劇(きゃくほん)にするか決めた?殺し方は?時間は?場所は?犯人は?それとも事故?キミの好きなように「その人」は殺せるよー?」

「殺してほしいのは私の父とその妻です。他は。。。決めていません。」


レイさんは目を伏せた。まあ、そりゃ一気にこんなに聞かれても大変だもんね。。。ていうか、レイさんはお父さんを殺したいんだ。。。さっきの様子からは想像できないなあ。


「まあ、言えるだけのことはいいてねー。」


ならさんは面倒くさそうに言う。きっと、さっさと終わらせたいんだろう。レイさんも、それを聞いて少しずつ話し始めた。どのような経緯で殺してほしいのか。なんか、普通に依頼について話してる。でも、ちょっとまって欲しい。


(このまま続けるんですか!?)


一人、話の輪に入れないわたしは心で叫んだ。ならさんに助けを求めようと視線を送っても、反応しない。やばい。わたし、初めて人を恨んでしまうかもしれない(そんなことない)って。そんな事考えたらだめだ。いや、でも。ひどいよ。多分。

だって、別れの依頼って言われたけどまさか「殺し」の方とは思わないよ!

ならさんだって、面倒くさかったとかで言わなかっただけな気がするし!!!


「ラーちゃん?」


ならさんが急にこっちを振り返る。やばい。心読めたのかな。。!?どうしよう。バレちゃったかな。。?怒られちゃうかも。。


「メモ取ってくれるー?」

「あ、も、もちろんです!」


よかった。そっちかあ。

ならさんの言葉に安心しながら、わたしは渡された紙と羽ペンでメモを取る準備をした。改めて、ここは結構いいとこなんだと思う。だって、この羽ペンはお嬢様のわたしがプレゼントで貰ったものと一緒だから。結構高かったはず。金貨何枚とか。。?


「さて。どこから話しましょうか。」


静かな部屋で、レイさんが呟いた。瞳は悲しそうに揺れていた。今から語りだす話は一体どのようなものなのだろう。扉からの隙間風が、わたしたちの体温を奪っていくのを感じる。


「まずは、理由からですかね。。。」


レイさんが淡々と語りだす。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










簡単に言うと理由は復讐です。







私は大きくも小さくもない貴族の家に生まれました。


本当は、何年もかけて生まれた大切な子供になるはずだったのかもしれません。

ですが、私は侍女と屋敷の主人の間に生まれた子でした。


わたしの母の侍女は周りに追い込まれて自殺し、父は女主人に弱みを握られ、屋敷を乗っ取られました。そんな環境の中、私は父からも母からも女主人からも周りからも、忌み子(いらない子)と呼ばれてました。そりゃそうでしょうね。すべてを壊したんだもの。

別に辛いとかは思いませんでしたが、寂しいとは感じてました。

ずっと家にいさせられ、友だちもできなかった。女主人からの暴力の嵐、父はそれを見て見ぬふり。使用人たちは私に陰口を叩き、ご飯がでないのも日常茶飯事でした。

時々、家に知らない偉い貴族のおじさんが来ました。最初は楽しそうでしたが、わたしを見るとすぐに逃げ出しました。


結局、私は一人でした。


誰も寄り添ってはくれなかった。ずっと、孤独。そう思ってました。でも。。。






「これからよろしくお願いします。」



ある日、私の家に新しい使用人が来ました。同年代のフツウの庶民の男の子でした。

でも、その子はみんなと違って私に寄り添ってくれました。いつも、話してくれて。いつも、ご飯を分けてくれて。いつも、フツウを教えてくれて。


嬉しかったんです。それが。とっても。とっても。

真っ暗な私の中で唯一の希望でした。そして、幸せでした。


でも、私には幸せなんてダメでした。

すぐに、周りによって会えなくなりました。彼は、仕事をやめさせられました。そして、私は寂しい暗い部屋に閉じ込められました。ご飯は時々くれるものと部屋に落ちてる物や虫。自分の体を食べた時もあった気がします。


その時に初めて気づきました。ああ。これはフツウじゃないんだって。

だから、私からフツウを奪ったあの二人、女主人と父は殺さなきゃって思ったんです。こんな人たちを世間に出しちゃダメだって。この世のために。私のために。

そして、数か月前に屋敷から脱出しました。それからは、殺す方法を考えました。たくさん、たくさん。そしたら、ある時「サヨナラの魔女」の噂を耳にしました。その時はこれだ!って思いました。運命みたいに感じましたね。ここまで大変でしたが、頑張ってこれました。


これが執念ってやつですかね。





あ、自分語りが過ぎましたね。あはは。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










「今日はここまでかな。また今度話し合おーね。」


あれから、何時間後ならさんが話を終えた。長い間話し合った結果、一週間後、次の月曜に依頼を遂行することになった。殺し方は首絞め。そして、自殺に偽装するみたい。


(ああ。朝から人殺しの予定を聞くなんて。。。)


未だに、さっきまでの話が現実とは考えたくない。本当だったら、ならさんは何人も殺してきたのかな。。それに、わたしは人殺しの助手ってことになるんだよね。。。


(はああああ。)


すっかり気分がわるいわたしは溜息をついた。なんか、思っていたのと違うなあ。

外を眺めると、太陽がキラキラと輝いている。もう昼時だ。あ、お昼ならお昼ごはんの時間だ!やったー!確か、くりさんたちもお昼から来るみたいだし、みんな分準備してあげたいなー。何にしよっかな。サンドイッチとかいいかも。パンもあるし。


「そーいえば、キミはお昼どーするの?」


ならさんがメモを確認しながら聞いた。レイさんはまだ椅子に座っている。ちょっと疲れたのかな。レイさんは少し考えたあとにさっきみたいな普通の少女みたいに笑いながら言った。


「そこら辺に落ちてるもの食べますよ。この辺のは結構美味しいですしね。」

「ちょっとまって。」


わたしはレイさんの前で待ての手を差し出した。レイさんは困惑した顔をみせた。


「。。。もしかして、ですけど、拾い食いする気でしたか?」

「もちろん、そのつもりですけど。。」


わたしはならさんのほうを振り返った。ならさんもこっちを見ていた。そして、同時に頷いた。よし。


「あの。一緒にお昼買いに行きませんか。。?」


よし!自分から誘えたよ!わたし、頑張ったよ!偉い!

ならさんのほうを見ると、手でグッドを作っていた。よし。伝わってたみたい。よかった。


「えっと、じゃあ、お言葉に甘えて。行ってもいいですか?」


レイさんが恥ずかしそうに手をいじりながらこっちを見上げた。わたしはレイさんの近くによって彼女のあざだらけで痛ましい手をできる限りやさしく握った。




「もちろんです!」









なんか今週は雑になってしまいました。。

来週は丁寧に書けるよう頑張ります!

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