切り替え早い?
リナと彼氏の謎は、深まるばかりだ
それに…サキさんと彼氏もどんな関係なのか意味が分からない。
友達のこと妊娠させたんだよね?彼氏は。
そもそもが、彼氏をシェアしてたん?
…なぜ?
リナは、彼氏いるんだからシェアの必要性なくない?
むしろ彼氏がいる意味ってなんなん⁉︎
リナにとっての彼氏って…どんな役割なん⁇
てか、タクトは…彼女が別の男の子どもを妊娠したのに、なぜ通常対応なん?
もう、わけがわからなすぎない⁇
おっと…
そんなことよりも、オレは彼女であるエレンのクラスへ行かなきゃだ。
エレンには、リナの妊娠がバレないようにしなきゃだ。
「エレン」
エレンのクラスに行くと、エレンがオレの声で振り向いて
「あー、ほんとに来てくれたんだ♡」
と、喜んでいるのがよくわかる。
「エレン、オレと今日一緒に帰る?帰りに寄り道しない?」
「うん♡」
エレンと、オレは放課後デートをすることになった。
じゃないと、土曜日遊ぼ♡と…いわれかねない。
土曜日は…リナと約束があるから、だから…だからエレンとは、今日放課後デートしておかないとならないのだ。
オレとリナは毎週遊ぶが、それをエレンには言っていない。
だって、絶対文句言われそうで…
とにかく嫉妬心の強いエレンは、愛情表現も必要以上に求めてくる。
好きって言ってとか、もろもろ…
自発的じゃなくても満足できるものなのだろうか?と、少し疑問に思ったりもするが、まぁ本人がそれで納得しているなら、それはそれでいいのだが…
で、本日も放課後…事務的な感じでエレンとデートをしていた。
すると、公園のベンチでなにやらカップルが揉めてる…?
というか…リナ⁉︎
リナと彼氏くんが、ケンカ?というか…揉めてるような…?
「やめて!」
「いいじゃん」
みたいな。
オレは、隣にエレンがいることすら忘れて、
「彼氏くん、リナがイヤがってるじゃん」
と詰め寄った。
すると彼氏くんが
「あー、幼馴染やん。なに?これは、オレたちの問題だし。関係ないから散れ」
と言い放った。
散れ?
「そういうわけには、いかない。リナは、オレにとって大切な人だから」
「おやおや、幼馴染くんや?後ろにかわいいエレンちゃんがいるというのに、そんな発言していいのかなあ?エレンちゃん言ってたよ。彼氏が、わたしから言わないと好きとか愛情表現全然してくれないってさ。ほんとはリナのほうが好きだったりして?なら、オレがエレンちゃんと付き合っちゃおっかなぁ♡リナって、キスすらしねーつまんねー女だし」
「「いいよ」」
⁈
オレは驚いた。
だって…
オレとリナの言葉が被ったから…。
そして彼氏くんも、えっ?みたいな表情をしていた。
リナ…?
リナは、彼氏と別れちゃっていいのか?
いいよな。
そもそも好きじゃなかったんだし。
別の人の子どもを身ごもってるわけだし…
って思っていたら…
リナがオレにすがるように、
「助けて、シュン。わたし…こいつにずっと脅されてたの。こいつの他校の友達が、わたしを気に入ったとかで、そいつ…ヤバいやつみたいで…夜道一人で歩いてたら、すぐさま暗いとこ連れてかれて、散々な目に遭うかもよ?って…でも、オレと付き合えばそいつから守ってやるよって言われて…だから付き合ったのに…そんな他校のやつわたし…知らないし…守ってくれるどころか、しつこくて…」
そういうことか。
「じゃあ、なおさらほっとけねーな。」
「はい?じゃあ、あんたエレンよりもリナが大事ってことか?いいのか?彼女が後ろで聞いてますよ?」
「あぁ、そうとってもらって構わない。オレはリナが好きだ。」
「はぁ?エレンちゃーん、彼氏がそんなこと言ってるけどぉ?」
エレンは、さめた顔でいった。
「もういいよ。どうせわたしのことシュンは、好きじゃないし。別れてあげる。ずっと知ってたし、リナに返すよ。もう卒業だし、なんにもしない。じゃ、さいなら‼︎」
と、エレンはあっさり身を引いてくれた。
「えっ?エレンちゃんこいつと別れんの?ならオレと付き合わない?オレもあんなつまんないやついらないし」
と、リナ彼は…エレンについていってしまった。
…
「え?シュン…なんにもしないとか、もうすぐ卒業って…なに?」
…
「あー……それは、、、たいしたことじゃないから。…とりあえず帰ってゲームでもする?」
「…うん。」
こうして、オレもリナもカレカノと別れたっぽい?
てか、一緒にゲームしたけど、ひたすらゲームするばかりで妊娠のこと…聞けなかった。
…
で、次の日…
朝からエレンとリナの元カレくんがイチャイチャしていた…。
…
こいつら…切り替えハヤってひいていると、リナがエレンに登校早々、昨日のもうすぐ卒業するとか、なんとかってやつ何?と聞いていた。
リナ…
今までリナは、大人しかったが最近のリナは、少し強くなったように思う。
母になるから?
…かな。
リナの質問にエレンは、
「あー、わたしと付き合わないとリナを学校来させないようにするけど、いい?って言った。」
と、淡々とこたえていた。
…
それを聞いてリナは、
「あー、そういうことね。」
とエレンに冷たい視線を、おくった。
「ねぇ、エレンちゃ〜ん。あんな冷酷人間ほっといて、オレとイチャイチャしようよぅ」
「だねぇ♡」
と、のろけおバカな二人は放置してオレたちは、さっさと教室へと入った。
「なぁ、リナ」
「なに?」
「放課後、オレの部屋来る?」
「うん、ゲームしよ」
「うん。あと、話があるんだ」
「はなし?いいよ」
今日こそは、きちんと聞かなきゃだ…
続く。