情報過多に溺れる
リナ彼…いい人なのか、ただチャラいやつなのか…正直わかりませんが、まぁ…部類的には、きっといいやつ認定するオレ。
いや…そもそも人を認定するほどの人間か?オレは…
…
あー…、そうやって人を認定するしないって、腹ん中で思っているオレがそもそも不合格やん。
…
ごめんなさい。
一人、心でお詫び申し上げていると…
なにやら盛り上がるエレンとリナ彼。
どうやら、最寄りの駅が同じなんだそうな。
「一緒に帰っちゃう?」
と、エレンに詰め寄るリナ彼。
…
ノリがいいのか…チャラい人タラシなのか…
最寄りの駅が一緒なら、エレンを送ってもらえるとありがたい。
が‼︎
リナの彼氏だ。
リナが、内心嫌がっている可能性もある。
「エレンは、オレが送るよ。オレが彼氏なんだし」
と、エレンからリナ彼を引き離した。
遊園地は、前半かなりきつかったが後半はリナとのんびり過ごせてとても充実できたかなって感じだ。
ありがとう!遊園地。
また来るよ‼︎
…って言いたいところだけど、エレンと来るのは…正直キツイな。
…
そして、駅でそれぞれのカップルで分かれて解散となった。
あの時、エレンにリナ彼に送ってもらいなよなんて言ったら…きっとエレンは、お怒りになったんだろうな。
あぶねーところだったぜ。
オレは、エレンの怒り爆発だけは控えたいので、自らきちんとエレンと手を繋いだ。
もちろん恋人繋ぎで。
そんなこんなで、無事にエレンを送り届けると、家の近くでリナに遭遇。
「あれ?リナ遅かったね」
「うん」
…
もしかしたら、リナとリナ彼は…どこかでイチャイチャしていたのだろうか?
…
まぁ、付き合っているんだし…それはありうることだ。
「今日は、なんだかんだで疲れたけど楽しかったね!」
リナがオレに微笑みかけてくれた。
「うん、楽しかったな」
「ね、で…わたし的には午後からの方が楽しかったな。じゃあね」
と、リナは手をふり家に帰って行った。
午後からの方がって…
これは、どういう意味なのだろうか…?
午後からは、ほとんどオレと過ごしていたリナ。
まさか、オレと過ごした時間が楽しかったってやつですか⁉︎
…
それとも…
解散してから、彼氏と過ごした時間…とか?
まぁ、そっちの方がありえるな。
そっかそっかぁ。
ですよねー。
…
そして月曜日
リナは、基本的に朝学校に来るとボーッとしている。
でもたまに隣のクラスから、中学からの友達のサキさんが遊びにくる。
で…
リナは、オレの前の席なんだけど…
会話がちと…ヤバめなんですけど⁉︎
それが…
「昨日サキの彼氏すごすぎたぁ。おかげでわたし…できちゃったよ」
と。
「えっ、マジかぁ。彼氏にみられた?てか言った?」
「うん」
「えー、わたしなら絶対言わないなー。絶対バレないようにするよ」
「別にわたしは、いいの。どうせ好きで付き合ってるわけじゃないし。てか、サキは…なんでできないの?」
「わたしは、できにくいからね」
「羨ましいな。」
「てか、それお母さんに相談した方がよくない?あー、あとは、薬局行かなきゃだね。店員さんに相談した方がいいかも」
「うん、そうしよっかな。」
「てか、わたしの彼氏もリナを元気付けようとしただけだからさ…恨まないであげて?てか、うちの彼氏いつでも呼んでよ?いつでも助けるからってさ。てかさ、トイレ行こ」
「ありがとう。彼氏優しいね。羨ましいよ」
…
って。
そして二人は、トイレに向かった。
え?
なに⁉︎
情報過多…
ええええええええ⁉︎
なになに⁇
ん?
えっ⁉︎
リナ彼氏のこと好きじゃないのに付き合ってるんだ?
…と言いますか、できちゃったって何⁉︎
お母さんに相談とか…薬局ってどないよ⁇
彼氏いつでも呼んでよって何ー⁉︎
できちゃったのって…
相手、タクトじゃないんだよね?
サキさんの彼氏があいてなん⁉︎
恨まないでって…
じゃあ、どうすんだよ…
リナ彼…そのこと聞いたんだよね?
どうすんだろ?
別れるのかな…?
リナ、そもそも彼氏のこと好きじゃなかったんだし…。
でも、なんで二人は付き合ってたんだろう…。
続く。