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Prologue〜いつかの未来〜

「ねえ、今幸せ?」


彼女が振り返り尋ねてくる。


「幸せだよ」


お前のおかげでな。

声には出さない。

きっと伝わっているから。


「そっちは幸せか?」


「もちろん! 君と一緒ならいつでも!」


恥ずかしげもなく可愛らしい笑顔を見せる。

その笑顔に自分の顔が熱くなるのを感じる。


「そうかよ」

「うん! そうだよ。ふふっ」


照れ隠しにぶっきらぼうに答える。

そんなことお見通しの彼女は楽しそうにさらに笑った。




あの頃はこんなふうに笑い合えるなんて考えもしなかったよな。




2人で色々なことがあって



2人で色々なことを乗り越えて



きっと2人だからここまで来れた




始まりはそうあの最悪な出会いからだ

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