52話
さっきまで重い雰囲気だったので、時間の感覚が変なんだけど、予想以上に時間が経っていない。
「遥君、お茶のおかわりは?」
「えーと、もらおうかな。」
「その方がいい、ずいぶんと緊張してたみたいだし、水分は摂っておかないとね。緊張で倒れる僕のアドバイスだ。」
「緊張で倒れるの?」
遥君は、笑って答える。
たぶん、冗談だと思ったのだろう。
「本当だよ?倒れて救急車で運ばれた事だってあるんだから。」
「本当の話?」
「もちろん、救急車の内部を見る機会なんてそんなにないでしょう?」
水分摂取は大事!
塩分もね!
「さて、遥君が話があるって言うから、スキルの案件だって当たりはつけてたんだ。」
遥君は驚いた顔をしてる、だけどね、きっと誰でも分かるから。
クラスの半分くらいは、気づいてるね。
それだけ、うちのクラスは仲良くやってこれてた証拠でもあるけどね。
ミラやソフィアのクラスは、相変わらず問題児の城咲さんが暴れているらしい。
だんだんと、城咲さんが孤立してるらしいけど。そうなっても被害者ヅラして騒ぎ立てる、困ったちゃんだと聞いている。
・・・ご愁傷様です・・・。
「それで、僕としては『支援系』だと思ってたんだけど、スキルのどこの確認に手間取ってるの?持続時間?」
そこまで驚くとこ?
だって、すでに危険って、自分で言ってたでしょう?
僕としては、問題がどこにあるのか、早く知りたい。
そして、どうするのか。それを、決めなければいけない。
最近、血の巡りが良いのか、頭が妙に冴えている気がする。
ステータスに知力の値は無いはずなのに、他の何かが影響しているのかもしれない。
これが、Lvアップのおかげならば、僕は、ドンドンLvを上げていきたい。
「僕のスキルは『ダンス』だ。」
「『ダンス』?舞や踊りヘタすると勝利の歌と近い武技なのかもしれないね。そうすると、限定的能力値アップ系かぁ・・・。」
だから、驚くところじゃないって!
ネットを調べれば、色々と参考になりそうな物が出て来るって!
「それで、何が問題なの?何が分かってないの?」
「えーと・・・、どんな効果か、分かってないんだ。」
・・・ん?
支援系スキルといったら、効果と、継続時間、MP消費だよね?
「そんなの、ギルドで鑑定してくればいいじゃないか。」
「それが・・・、踊らないといけないんだ。」
「は?」
「だから、スキルを発動させるのに、踊らないといけないの!!」
・・・マジかぁ〜。
そんなネタ武技だなんて、ネットには載ってなかったわ・・・。




