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37話

 エミリアが揃えて来た装備は、彼女に対する国の投資で出来ていた。

 僕ら学生には、信じられないほどの大金だ。


 それでも、『ゴブリン・ナイフ』を始め、タクティカルベルトなど、充実した装備で身を固めている。


 だけど、Lv10はどうしても重い。

 すごい覚悟だ。


 僕には、出来ない・・・。


 本人は・・・、普段と全く変わらない様子だ。

 彼女も、本当に非凡だよ、外見だけでもすごい綺麗なのにね。




 頑張ると、僕はやらかすかもしれない。

 エミリアの事は意識しないようにして、いつも通りの探索を続けるんだ。


 僕は、今日もダンジョン探索午後の部を始めた。



「さすがにコウタはテンポが良いな!」


「2人とも、遅れてるよ。」


「コータは、いつもこんなに狩ってるの?」


「・・・ちょっと、煽り過ぎたか?」


 2人の為にやってるはずなのに、ついついエミリアと倒してしまう。

 意識はしてないつもりだけど、やっぱりしてるのかな?

 いや、Lvが違うせいだね。


 明らかに、僕とエミリアが、ソフィアやミラよりも動きが良い。

 それに、切れ味の良いナイフに、エミリアが絶好調に見える。


 これなら行けるかな?


「ねえ、せっかくだから、このまま2階層に行かない?」


「「「2階層!?」」」


「うん、エミリアの動きを見てると、行けそうなんだよね。」


「良いな!行こう!」


「待て!待て待て待て!エミリアも賛同するな!?幸太も落ち着け!」


 いや、ミラの方が落ち着いた方が・・・。

 こんなに、慌てる事もあるんだね。


「そんなに驚く事かな?」


「幸太、エミリアの為を思ってくれるのは嬉しい。だけど、死んだら元も子もない、ちょっと自重してくれ。」


「モンスターが増える程度の違いだよ?僕1人でもどうにかなるんだし、2人がついて来られるかどうか、それだけだと思うよ。」


「ッ〜〜!言ってくれる・・・。」


 煽ったつもりはないんだけど、ミラは結構負けず嫌いなのかもしれないね。

 今度からは、気をつけて話そう。




 2階層に到着した僕らは、人の気配のしない方向を目指す。

 経験上、その方がゴブリンとの遭遇率が高いからだ。まあ、普通だよね。基本的にダンジョンに来てる人は研究か討伐が目的だ、他の人と獲物の取り合いをしながらやるよりも、手付かずの環境でやった方が良い。


 2階層にはゴブリン・アーチャーなんて言われてる奴がいる。

 でも、こいつをアーチャーなんて呼ぶのは、弓道やアーチェリーをやってる人に失礼だと思うんだ。だって、矢の速度がすっごい遅いんだ。

 その上、命中精度もすこぶる悪い。ちょいちょい味方に当ててるからね。

 よくあれで、仲間をやっていられるものだと、感心するよ?

 僕なら、そんな奴は願い下げだ。


 そんな奴が射って来た矢が、珍しく僕の近くに飛んで来た。手の届く範囲だったので、横を通りすぎる時に右手で叩き落としておく。

 こんなのでも、女の子に当たるのはどうかと思うからね。


 最近2階層に通ってたから、僕は当たった事があるんだよね。

 結構痛い、でもDEFが9もあれば、刺さる事すらない。所詮はその程度だ。


 ゴブリン7匹のグループに突撃して、蹴散らした。

 人数がいると早いね。次に行こう。


 ゴブリン5匹発見、殲滅。よし次だ。


 ゴブリン3匹撃破、しけてるな。


 ゴブリン7匹。


 よし次。


 次。


 次。




「コウタ!ストップだ!」


 あれ?

 しまった、集中し過ぎたみたいだ。


「えっと、ミラ大丈夫?」


「・・・ぜぇ、・・・ぜぇ、・・・はぁ、・・・ふぅ。」


 返事をするのも辛いらしい。

 とりあえず、座って休憩を取る。


「コウタは強いな!想像以上だ。」


「そうかな?最近はこんな感じだよ。ああ、でも1人だと、ゴブリンに逃げられたりするね。」


「はっはは、殲滅狙いか?まあ、その方が効率は良さそうだけどな。」


「ふぅ〜、結構大変な狩りをしてるんですね。」


「そお?割りと好きでやってるから、気にならないね。それよりも、ソフィアさんが平気そうにしてるって事は、Lvが上がったのかもしれないね。」


 足を止めた時から、気になってたんだ。

 1階層の時は、2人とも辛そうにしてたのに、今はミラだけが苦しそうにしている。


「・・・確かにそうですね。必死に2人の後を追っかけて来たので、気づきませんでした。」


「ソフィアおめでとう。」


「ありがとうございますエミリア。まだ、上がったと決まった訳ではありませんけどね。でも、それならば、なぜミラだけ?」


 ミラもしっかりと働いていた、ソフィアとの差が大きく出る事はないはずだ。

 たまたま、今はちょうど境目だって事なら、ソフィアももっと苦しそうにしていなければおかしい。


「ミラは、魔法使いビルドなのかもしれないね。」


「魔法使いビルドってなんだ?」


「ステータスって、元々、個人で偏りがあるでしょう?あれが、より魔法を使うのに適したステータスになるのを、魔法使いビルドなんて言ったりするんだよ。」


「ん〜?それなら私は、戦士ビルドとかになるんですか?」


「体力が上がってそうだし、多分ね。」


 ミラは疲れてるだろうに、ジェスチャーだけで同意を示していた。

 そんな事をしてたら、余計に疲れるだろうに。


 それと、ソフィアさんはちょっと天然なのかもしれない。

 いや、見た目よりも疲れてるだけかな?


 僕も今気づいたんだけど、ナチュラルに『宝箱』に腰掛けてる。

ステータスの体力は、体力と防御力に影響があるという事で、ひとつよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
>ナチュラルに『宝箱』に腰掛けてる。 思わず笑ってしまった 相当疲れてたんだなあ
おお、ソフィアおめでとう! ワックワクの宝箱だ!!
宝箱だ!何が入っているのかな
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