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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
4章 ニバン国国王

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04-20 建国祭

 新しいニバン国が出来てから二年が経過した。疫病も収まったこともあり、出産祝いも含めて建国祭が行われることが国民に広く伝えられた。二人の王女が生まれたこと、疫病が収まったことで国民は狂喜乱舞した。

 暗かった期間は終わり、希望に満ち溢れ、結婚する者が増え、あやかって子作りする者も増えた。王都ではお祝いの酒や料理が振舞われ、ライトを除く周辺国からはお祝いの使者が訪れて贈り物が送られた。

 中には噂話を信じたのか、それとも関係を強固にしたかったのかは分からないが、新しい妻や妾候補を送り込んで来た。ケンはそれらは全てを丁重にお断りした。まだどの国を残してどの国を併合するのかを決めかねており、方向性が決まれば婚姻によって関係をより強固することも吝かではないと考えていた。


 王城では生まれたばかりの王女たちをお披露目する機会が設けられて、長蛇の列となった。待っている間も楽しめるように屋台が何十店舗も出ており皆好きな物を食べて飲んで騒いだ。楽器を奏でたり、踊りを披露する人たちが居て場を盛り上げる。


「王女様可愛かったなあ」


「ああ、あれは美人になるよ」

 これは国民のひいき目であり、実際には百m以上離れた場所からバルコニーにいる姿を眺めただけなので顔つきなど分かるはずもなかった。

 広場でも音楽に合わせて踊る人が多数いた。違う場所では目立とうとして、樽の上や荷車の上で踊る者が出ており、それを見た人は同じように高いところに上って踊っていた。なかには落っこちて周囲に笑われるものが出ていたが、場所が開くと今度は別の者が踊り始めた。


「凄いな。みんなケン様が好きなんだな」


「ああ、この国に来て良かったかも知れない」

 ライト国からニバンに移り住んだオーサ達も、代表者数人が招待されて祭りに参加していた。国民は王様が好きで、つまり王様は国民に対して善政を行っているのだと改めて分かった。自分達も大きな支援をしていただいたのだから、その恩に報いるためにも一生懸命働こうと考えていた。



「はぁ。ケンに会えないの」

 サラとマルレとガイはお祭りに合わせて王都まで来ていた。国民からの贈り物を受け付けており、そこに宿屋で作った工芸品を預けていた。招待を受けたわけでもないのでケンと会うことは出来ない。


「でもアリスとリルの子供は見れたから良かったじゃないか」


「うん! 可愛かった。あー私が育てたかった」


「なんでだよ」

 ガイはツッコミを入れた。


「だって宿屋にケン達がいたら子供の世話だって出来たのに。ケンのために出来ることは何でもしたい」


「ああそうだな」


「でもこんなに多くの人がケンを大好きでいてくれて凄く嬉しい。ここケンの国なんだよ。凄い、やっぱり凄い、ケンは凄いよ」


「…。まあそうだな。俺たちはあの宿屋を守って、利益を出して、その売り上げをケンに収めること、孤児を保護して立派な大人にすることで、この国にケンの国に何らか貢献できると考えて精一杯生きるしかないよ」

 ガイはサラを握る手に少しだけ力が入り、サラも握り返していた。マルレは急に走り出して腰に巻いた紐がピンと張ってそれ以上進めずにいた。マルレは串焼きの屋台に行きたいようだったので皆で屋台に向かった。


  :

  :


「街中の様子も見たかったな」

 ケン達は国賓や招待客の相手をしていたため、王城から出ることは出来なかった。


「そうね、ソララや他の者から様子を聞いてみましょ」

 アリスもぐったりしていた。他国の使者との相手なんて普通に生きていれば起きない行為だった。


「クリスタルガラスの食器は驚いていたね、各国に売れそう。あとアイスクリームも反響が凄かった。あっちは売らずにニバンに来た時だけに食べれるようにしたら使者の好感度があがるかもね。

 私もミスリルを使って私も何か作って売りたいな。そろそろ鍛冶を再開したいんだけど良いかな?」

 リルは出産に合わせて鍛冶は控えていたが、そろそろ体を動かして働きたいと考えていた。ケンが了承したので翌日から鍛冶作業を再開することにした。

ちなみに敬語という言葉は無く、人によって話し方が若干違うのは役割語です。

丁寧にしゃべっているから敬語なかんじみたいな?

ケンが王様なのに、話し方へんだわ。と思う人もいるかもだけど。

元々イーチバンの辺鄙な村で言葉を覚えたんだから、

敬語なんて分からんだろと思って書いてました。

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